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酔っ払って記憶がない…なのに家に帰れている理由とは!?

友人や会社の飲み会で、場の空気に流されてつい飲みすぎてしまい…途中から記憶がなく、気づけば翌朝。
自宅の寝室にて二日酔いの頭痛をこらえながら目を覚ます。

ふと、
「2件目、ちゃんとお金支払ったっけ?」とか
「どうやって家に帰ってきたんだっけ?」とか
「周りに迷惑をかけていないか?」なんて
楽しかったことは覚えているが、詳細なところは記憶が途切れていて急に不安になってくる。
そんな経験をされた方もいるのではないでしょうか。

お酒を飲みすぎてしまい記憶がない。
にも関わらず、気づけば自宅に帰ることができている。

今回はお酒を飲みすぎても自宅に帰れる理由と記憶のメカニズムについて紹介したいと思います。


酔っぱらっても帰れる理由


二日酔いが少しずつ治まり、冷静になった時に思い返すことはどのように家にたどり着いたのか。
1件目は楽しく飲めていたが、2件目からどうもぼんやりしている。
帰りはタクシーに乗った気がする。だが、帰り道はどうやって伝えたのだろう。
と不安になってしまう。

記憶がないにも関わらず家に帰れていることは、脳の海馬が大きく関係しています。
海馬とは記憶のインプットやアウトプットをおこなうとされる脳の一部です。
脳の85%を占める大脳の内側に存在する大脳辺縁系の一部であり、短期記憶を主とするだけでなく長期記憶に変化させる際にも使われます。

酔っぱらうと記憶がなくなる理由は、海馬がお酒に含まれるアルコールにより麻痺することで起こる現象とされています。
そして無事に家に帰れている理由は、海馬以外の脳の一部が繰り返し行動していることを記憶しているからだそうです。

記憶のメカニズムについては後述しますが、アルコールで脳が麻痺する前にお酒の量を調整しておきたいものですね。

お酒の量と脳への影響は以下に分類されます。

出展:Asahi

アルコール度数によって酔い方に変化はありますが、記憶をなくす(ブラックアウト)は泥酔期に該当し死の一歩手前。
気持ちよく飲むためにも記憶をなくす飲み方は命の危機が迫っていることを意識し、お酒を自制することが重要です。

今では笑い話ですが、自分自身が大学の時と同じノリでお酒を飲んだ時にブラックアウトが起きました。
その時は駅のホームで朝を迎えたことは覚えているものの帰宅した記憶はなく、体中が汚れた姿で目を覚ますという状態。
友人には「すごい飲み方してたけど大丈夫だった?」と心配をかけてしまい、その後会う度にいじられています。

無事に家に帰れていてもけがをしていたりスーツが破けたりしているような、後悔する飲み方は避けたいものです。


記憶のメカニズム


無事に帰れていたことに安堵しつつ、時間が経つにつれて気になることは絶えない。
一緒に飲んでいた人に当時の状況を聞いてみたら、
「普通に話してたし、お金も支払っていたよ」なんて言われて
ホッと胸を撫で下ろすものの、やはり当の本人は覚えていない。

しかし、いくら支払ったのか。どんなことを話していたのか。
どうしても気になってしまう。

記憶がなくなるまで飲んでいるにも関わらず、普段どおりの行動ができているかについては記憶のメカニズムが大きく関わっていました。

記憶を大きく分けると、前述した「短期記憶」と「長期記憶」に分類されます。
一時的に新たな情報を少しだけ覚えておくものが「短期記憶」だとすると、日々の習慣や反復学習したもの、印象深いものは「長期記憶」に保存されます。

トランプの神経衰弱に例えるなら、
神経衰弱でカードの位置を一生懸命覚えてもゲームを終えるとカードの位置は忘れてしまう。
しかし神経衰弱というゲームの遊び方(ルール)はしっかりと覚えている。

カードの位置は「短期記憶」に保存されゲーム終了と共に削除されますが、
一方でゲームの遊び方は「長期記憶」に保存されているため、繰り返し神経衰弱というゲームで遊ぶことができる。
というメカニズムです。

さて、この「短期記憶」と「長期記憶」がお酒の席にどのように関わってくるのでしょうか。


長期記憶の仕組み


飲み会の席で何度も同じ話を繰り返す酔っ払いの人がいます。
一度した話を保存せずにいるからで、話した内容を言った本人がその場で忘れているのです。
飲み会の精算をきちんと済ませても、翌日になると支払ったかどうか忘れてしまうことも同じと言えます。

一方で帰宅するまでの道のりは
毎日繰り返し、同じ道を通ることで「長期記憶」として固定化されるため
酔っ払っていても容易に記憶を取り出すことができ、ほとんど記憶がない状態でも家に帰ることができるのだそうです。

このように記憶のメカニズムはお酒の席のみならず、日常生活でも大きく関わりがあります。
例えばゲームにおいて初めて遊ぶ時は操作方法が分からないが、物語の終盤には意識せずコントロールできる。
これも短期記憶と長期記憶が働いていると言えます。

記憶のメカニズムを知ることで、お酒を飲みすぎても家に帰れていることに納得がいきますね。

裏返すと出張先や見知らぬ地で飲みすぎて記憶をなくしてしまった場合、宿泊先へ帰ることは難しくなるということです。
通勤経路にあるお店やよく飲みに行く場所を選ぶと長期記憶が働き、飲みすぎたとしても無事に帰ることができるかもしれません。


おわりに


アルコールと脳の関係を知ることで、酔っぱらって記憶をなくしても家に帰れるという説明がつきます。
とはいえ、「お酒の席だから」と笑っていられるのは当の本人だけ。
さほど酔っていない人は冷静な目で酔っ払いを観察しているので気をつけましょう。

「長期記憶」のおかげで酔っぱらってもきちんと家に帰ることができる。
ただし楽しい飲み会の思い出は最後まで取っておきたいですよね。

ブラックアウトの目安となる一般的なお酒の量はビール中瓶(500ml/Arc5%)7~10本程度。
酔い方は年齢や飲み方により個人差があります。
その日の体調に合わせて飲み方を変え、気持ち良く酔えるようにお酒と付き合いたいものです。

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