飲食店にて、ふと周りを眺めてみると、
まず料理の写真を撮影してから食べる人を見かけます。
「インスタ映え」という言葉も、いまや当たり前になりつつある現代。
そんな中、提供される料理の数々は細部までこだわった料理や
インパクトの強い料理も数多くあり、驚きや感動が伝わってくるものばかりです。
つい写真を撮りたくなったり、自宅でも盛り付けを再現したくなったりするのも分かります。
しかし、『盛り付けは料理人の腕の見せどころ』と言われるくらい、
盛り付けはプロの料理人がこだわる一つのポイント。
一筋縄ではいかない、高い敷居を感じることも否めません。
そこで今回は、料理の写真を撮るときや実際に盛り付けるとき、
少し意識するだけで、より「映え」させるために必要なポイントを
5つに絞って紹介していきます。
美味しそうな料理の『彩り』
日常的に自炊する人や、自分で食べる用のご飯を作る時など、
あまり意識せずに淡々と料理を作ると、彩りは単調になりがちです。
そんな時は、作った料理を和えてからお皿に盛り付けるよりも、
お皿の色、余白の使い方、彩りの変化が一皿の上に表現されていた方が
美味しそうに見えます。
一例として、ミートソースパスタを撮るときも、
パスタ(黄)・ミートソース(赤)だけでなく、そこにバジル(緑)を添える。
たったこれだけで、パスタの彩りが豊かに見えます。
美味しそうな料理の『盛り付け』
同じような料理でも、「立体的」に盛り付けると見栄えがよくなります。
平面的な盛り付けと比べ、高さをつけた方が高級感が増し、
より美味しそうに見えます。
また同じ料理でも、アングルを変えるだけでイメージが変わります。
さらに先ほど紹介した「彩り」もプラスすると
いかがでしょう?
一気にプロの作った料理感がでてきて、メニューにも載ってそうな写真になりませんか?
美味しそうな料理の『色』
『色』が持つ基本的な印象として、
赤色や黄色など、暖色系は食欲を増進させ
青色や黒色など、寒色系は食欲を減退させる
と言われています。
ですので、アラビアータなどの暖色系は比較的「映え」やすくなります。
また、寒色系としては、一例として
黒:ネーロ(イカ墨のパスタ)
緑:ジェノベーゼパスタ
などがあります。
先に言っておきます。これらも美味しい料理です。
しかし、先ほどの理論だと、少々映えにくい一枚になることになります。
極端な例えで言うと、
パッと見たとき、これを口にするのは少しだけ勇気がいりますよね。
そこで、暖色系であるトマトなどを取り入れると映えやすくなるので、
何からやったらいいか分からない方は、ぜひ試してみてください。
美味しそうな料理の『明るさ』
デザイナーが設計した飲食店やプロのカメラマンは、
「照明」にこだわります。
つまり「明るさ」にこだわりを持っており、
それほど大切ということです。
では何故、料理を見せることにおいて明るさにこだわるのか?
それは、明るい配色は料理を新鮮そうに見せる効果があるからです。
写真映えのテクニックとして、あえて周囲に影を作ったり、
ぼかしたりすることで料理の存在感を引き立たせる手法もあります。
しかし、最初は難しく考えず、シンプルに照明の明るさを意識して撮ってみましょう。
美味しそうな料理の『繊細さ』
繊細に盛り付けられた料理には、作り手のこだわりを感じます。
手間暇かかった料理って、味わいながら食べたくなりますよね。
ただし、単純に「繊細」であればいいという訳ではなく、
アウトドアでのBBQやお祭りなどは豪快な大皿料理の方がウケが良かったりもします。
また、男性の方は豪快な料理のほうが好きという人も多いですね。
お店の雰囲気やTPOに合わせて、
時には豪快に、時には繊細にメリハリをつけて、
美味しく料理を頂きましょう。
おわりに
いかがでしたか?
ほんの少しの工夫で、料理の印象は変わります。
飲食店で料理の写真を撮るときや、
自分で料理を盛り付けるときに意識すると、
食事がいつもより楽しくなると思いますよ。
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