ワインと料理の『4つのマリアージュ』について
ワインは、単体で飲んでも美味しくいただけるのですが、
料理と合わせることで、そこに新しい味わいが生まれます。
ワインと料理の相性のことを、『マリアージュ』といいます。
マリアージュ(Mariage)とは、フランス語で「結婚」を意味します。
結婚とはよく言ったもので、
ワインも組み合わせ(パートナー)となる料理によって、
いろいろな側面を見せてくれます。
今回は、ワインと料理の双方を引き立たせるための、
以下の4つのマリアージュについて、紹介していきます。
① 味わいの要素から組み合わせる
② 味の強さから組み合わせる
③ 見た目の色から組み合わせる
④ 歴史・文化から組み合わせる
参照:<http://bimikyushin.com/chapter_8/ref_08/wine.html>
味わいの要素から組み合わせる
味わいの要素によるマリアージュとしては、
似た要素から合わせる『同調』のマリアージュと
相反する要素をあえて合わせる『対比』のマリアージュ、
ワインで口をリフレッシュさせる『洗い流し』のマリアージュがあります。
『同調』のマリアージュは、同じ香りや同じ風味を持つ料理を合わせて、
その味わいを強化することで美味しさを増減させます。
【例:『同調』のマリアージュ】
ほろ苦いワイン+山菜や秋刀魚(ほろ苦&ほろ苦)
爽やかなワイン+グリーンアスパラガス(爽やか&爽やか)
『対比』のマリアージュは、反対の特性を持つ料理とワインを合わせ、
大きなコントラストを生み出すことで、一回り大きな味わいを感じさせます。
【例:『対比』のマリアージュ】
コクのある甘いワイン+青カビチーズ(コクのある甘さ&塩味とクセ)
まろやかなワイン+エスニック料理(まろやかなコク&ピリ辛)
『洗い流し』のマリアージュは、
口に残った料理の後味を、ワインによってリフレッシュさせることで、
料理の美味しさを、常に引き立たせることができます。
【例:『洗い流し』のマリアージュ】
スパークリングワイン(泡)+揚げ物(油)
渋い赤ワイン(タンニン)+霜降り肉(脂)
これらが味わいの要素によるマリアージュとして挙げられます。
味の強さによるマリアージュ
ワインと料理も、味わいの強さが合っていないと、
たとえ、味の要素が合っていたとしても
濃厚な味わいを持つ方が、淡白な味わいを持つ方を消してしまいます。
よく「肉には赤ワイン」、「魚には白ワイン」と言われ、
これも味の強さから合わせるマリアージュの特徴といえますが
お肉でも、鶏肉などのあっさりしたお肉は白ワイン
魚でも、脂の乗ったものや、赤身であれば赤ワイン
の方が美味しく感じることもありますよ。
見た目の色から組み合わせる
比較的シンプル、かつわかりやすい合わせ方です。
料理を見た時の色のイメージでワインを合わせる、
というもので、例としては
・白や緑色の料理には、爽やかな白ワイン
・濃いめの白や黄色の料理には、コクのある白ワイン
・ピンクや赤の料理には、フルーティーな赤ワイン
・紫や茶色の料理には、重めの赤ワイン
を組み合わせることをいいます。
簡単ですが、効果的な方法です。
歴史・文化から組み合わせる
世界各地にて、それぞれワインが作られていますが、
その土地の料理には、その土地のワインが一番合う。
長年その土地の人々によって愛されてきた相性は、
やはり有無を言わせない説得力を感じます。
ワインも料理も、その土地の風土を映すもの。
安心感のある組み合わせです。
いかがでしたでしょうか?
今回は、ワインと料理の双方を引き立たせるための、
4つのマリアージュについて、紹介しました。
① 味わいの要素から組み合わせる
② 味の強さから組み合わせる
③ 見た目の色から組み合わせる
④ 歴史・文化から組み合わせる
もし、ワインを飲む機会があれば、
料理とワインの両方をより引き立たせる組み合わせで
選んでみてはいかがでしょうか?
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