『手締め』の種類とその由来について
「みなさま、お手を拝借!」
「いよーおっ!」
・・・
「新年会」や「忘年会」など、大人数の飲み会や宴会になると
こんな掛け声が聞こえてきます。
そして、手拍子1発で締めくくられる
『一丁締め』
「タタタン、タタタン、タタタンタン」のリズムを1回刻む
『一本締め』
一本締めのリズムを3回繰り返す
『三本締め』
に続きます。
・・・
おなじみの掛け声のあとに、みんなでリズムを合わせて手拍子をする。
これらの手締めは日本の風習のひとつとして、
宴会以外にも、冠婚葬祭やお祭り等で見かけます。
やったことある人も多いかと思いますが、その由来や意味をご存知でしょうか?
今回はこれら手締めの由来と意味についてお話したいと思います。
古事記「国獲りの神話」から生まれた『手締め』
手締めの由来については、古事記の「国譲り神話」のなかで登場する、
「拍手を打って国を譲ることを承諾した」=「手を打つ」
という記述が起源になったと言われています。
※引用 「手締め」の研究より
http://kozu5.my.coocan.jp/KozuHomePage1/public_html/hiroba-05/04.10.31ohta.html
今でも物事が決着することを「手を打つ」と言いますよね。
つまり手締めをもって、一件落着したともいえます。
そう考えてみると、古来から日本では手締めの習慣があったといえます。
ちなみに「いよーおっ!」という掛け声も「祝おう!」が訛ったという説があり
実は縁起の良い言葉だったりします。
『3・3・3・1』のリズムが持つ意味とは?
本来、手締めは『3・3・3・1』拍子を3回繰り返す
『三本締め』が正式な形になります。
『3・3・3』:「三」を三つ重ねると「苦(九)」になります。
そこに『1』を加えることで、『九』に点が加わり『丸』となり、
「全てが丸くおさまる。」という意味合いを持ちます。
それらを3回繰り返すということは、三方向の方々(正面・左・右)の人たち、
つまり目の前のみなさまにお礼の気持ちを伝えることになります。
その『三本締め』が簡略化したものが『一本締め』であり
さらに、これをシンプルに略したものが『一丁締め』となります。
みなさまも、ひと仕事終えた後の飲み会の最後は、
『手締め』で終えてみてはいかがでしょうか?
手締めの最後に「ありがとうございました。」と、お世話になった方々に
感謝の言葉を重ねると、素敵な宴会になること間違いなしです。
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