あらゆる料理に使える卵ですが、一人暮らしで自炊をし始めると使いきれず、気付いたら賞味期限が切れたってことありませんか?
「美味しい料理を作ろう」「できるだけ自炊をしていこう」と思っていたのに、忙しくて賞味期限が切れていて使えないとがっかりしてしまうこともあるでしょう。
ちょっと待ってください。
実は卵は賞味期限が切れても食べられます!
今回、賞味期限切れの卵はいつまで食べられるのか、食べてはいけない古いものとの見分け方と正しい保管方法、賞味期限が切れても食べられるおすすめレシピを紹介していきます。
卵は賞味期限切れから10日まで食べられる!
まず、パックに記載された賞味期限は「生で食べられる期間」です。
そのため、賞味期限切れの卵は、パックの日付から約10日程度であれば、加熱すれば食べることができます。
パックに記載されている日付は「生のままで安心して食べられる期限」で、日付はニワトリが産んでから約2~3週間後に設定されています。
食中毒の1つであるサルモネラ菌は気温10度で保管しておけばあまり増えませんが、鮮度が下がったり、20~40度前後の気温になると殺菌力が下がりサルモネラ菌が繁殖して増えていきます。
ただし気温や保管環境によって数日変動もあるため、以下の期間を目安にするといいでしょう。
パックの日付から食べられる期間
- 4~6月/10~11月:11日以内
- 7~9月:2日以内
- 12~3月:33日以内
賞味期限がわからなくなったら、夏以外は記載された日付から10日前後であれば加熱して食べられると思っていたらいいでしょう。
ただし、ひびが入っているものは注意が必要です。
ひびが入ることで、中身が外気に触れて細菌の繁殖が通常よりも早く増え、食中毒を引き起こす可能性があるためです。
ひび割れを見つけ次第、すぐに調理して十分加熱して食べてください。
卵の賞味期限について
参考:東邦微生物研究所
季節による賞味期限
参考:日卵協
いつ買ったかわからない時どうする?見分け方と保管方法
和洋中あらゆる料理で使える卵ですが、定期的にパックを捨てて冷蔵庫のトレーにそのまま置いていると「あれ?いつ買ったかな」「どれが古いっけ?」なんてこともあるかもしれません。
特に、外出のついでに買い物をしていくと、古いものと新しいものがごちゃまぜになりがちです。
賞味期限が過ぎても10日程度であれば食べられるとはいえ、古いものかどうか見分けられたら安心ですよね。
ここからは新しいものと古いものの見分けるための3つの方法を紹介します。
食べると食中毒に!食べてはいけない卵の特徴
卵は古くなると内部でサルモネラ菌が増殖しており、食べると食中毒になってしまいます。
その特徴は臭いと色で、通常のものとは違います。
見分けるポイント
- 黄身・白身が黒く変色している
- 異臭を放っている
内部でサルモネラ菌が繁殖すると、黄身と白身が黒く変色し、アンモニア臭や温泉の硫黄のような臭いを放ちます。
また、黄身と白身が混在した状態や黄身の形が崩れるものは、鮮度が下がって細菌が増えているため、食中毒を引き起こす危険性があります。
少しでも臭いや色ががおかしいものは控えましょう。
購入日から予測する
賞味期限がわからなくなったら、購入日から予測して見分ける方法も1つです。
ニワトリが産んでから店頭で並ぶまでは約3~4日ほどかかります。
店頭では賞味期限は約2週間で設定し販売されているため、レシートなど購入した日付から計算して2週間と考えておいたらいいでしょう。
水に沈めてチェックする
最後は水に沈めてチェックする方法です。
これは割らずに食べたいという時におすすめの方法で、水を張ったボウルにそのまま沈めるだけで確認できます。
新鮮なものは二酸化炭素が詰まっており、重さがあるため横向きになった状態で沈みます。
しかし古いと殻にある小さな穴から空気が入り、水に浮きやすくなります。
古くなっても加熱すれば食べられるものはボウルの底で立った状態になりますが、完全に浮いた状態のものは腐敗している可能性もあるため控えましょう。
保管場所は冷蔵庫の奥がおすすめ
ここまでは古い卵の見分け方を紹介しましたが、保管方法次第で鮮度を保ち細菌の繁殖を抑えることができます。
一般的には冷蔵庫のドアポケットに保管しがちですが、実は冷蔵庫の奥の棚に保管する方がドアポケットよりも鮮度が保たれて長持ちしやすくなります。
ドアの開け閉めをするたび外気に触れるため温度が一定ではなく、また振動を与えてしまうと細菌の繫殖を促してしまう場合があります。
外気や振動から守るためにも、パックに入れたままの方の方が良く、安心して食べることができます。
賞味期限が切れても使える!おすすめレシピ3選
ここからは、賞味期限後でも美味しく食べられるレシピを紹介します。
いずれも手間暇かからないものばかりです。
煮卵
出典:グルメノ-ト
作り方はとても簡単。
卵固ゆでした後にに醤油、みりん、酒など煮込んだ汁に漬け込むだけで完成です。
大体冷蔵庫で4~5日まで日持ちします。
作り置きしておけば食事はもちろんお酒のつまみとしても美味しく食べられる一品です。
より手軽に作りたい場合はめんつゆだけでも十分美味しく作ることができます。
ニラとモヤシの卵炒め
出典:だいどこログ
ニラともやしを洗い、油を引いたフライパンで卵と一緒に炒めます。
調理バサミがあればニラを切るだけであとは洗い物も少なく、調理も5分程度で完成します。
またモヤシを使っているためコストも良い料理でもあります。
味付けは塩コショウ少々と醤油を入れるだけ。これだけでも十分美味しく食べられます。
またマヨネーズやソースを入れて味のバリエーションを付けて楽しく食べられる一品です。
にんじんしりしり
出典:だいどこログ
最後はスライスしたにんじんと卵を炒めた「にんじんしりしり」です。
作り方は簡単。
にんじんをスライサーでスライスして千切りにした後、フライパンにごま油を入れて熱して十分炒めたら、ほぐした卵を入れて白だしを入れて炒めるだけで完成します。
筆者も良く作っているレシピでニンジンを薄く切って炒めるだけなので5分程度で完成します。
食事の副菜にぴったりで調理過程もシンプルなため、料理初心者向けのメニューです。
おわりに
自炊に慣れていなかったり、忙しい日が続くと冷蔵庫にある卵の賞味期限が切れてしまうことも多いでしょう。
しかし「せっかく買ったのに」とがっかりする必要はありません。
賞味期限が切れてしまっても食べられる期間や見分け方や保管方法、調理方法を知っておけば日付が過ぎても美味しく食べられるため、失敗したと悩む必要はありません。
食材が気づいたら古くなっていたという事は一人暮らしをしている人だけでなく、誰にでもよくあることです。
捨てる前に食べられるか判断し調理のレパートリーを増やしながら自炊をぜひ楽しんでみてください。
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