一人暮らしに慣れてきて数年、そろそろ新しい部屋に引越しようと思っている方もいるのではないでしょうか?
その前に物に溢れている部屋を掃除してから気持ちよく引越したいですよね。
そんな方はぜひ「断捨離」をしましょう。
断捨離してモノ(人、物、事)を減らすことで、毎日の掃除もしやすくなりますし引越や模様替えなども簡単にできるようになります。
また、不要な人や出来事を捨てることで自分の気持ちがスッキリしたり、良い物だけに囲まれる生活が送れるようになります。
今回は初めて断捨離をする方にもわかるよう、断捨離自体の説明とやり方、綺麗な部屋を維持する方法をご紹介します。
断捨離とは
断捨離とは、不要な物を断ち切り、物への執着心をなくすことで、身軽で快適な生活や人生を手に入れようとする考え方のことです。
物には人の思いや、出来事が密接に関わっていることがほとんどのため、物を捨てることで心身共に身軽になるわけです。
断捨離の文字には、断行(だんぎょう)、捨行(しゃぎょう)、離行(りぎょう)の意味があります。
断行:入ってくる不要な物を断つ
捨行:家にずっとある不要な物を捨てる
離行:物への執着心をなくす
断捨離は単なる片付け論として認識している方も多いと思いますが、ヨガの思想が元になっているため、片付けとは異なります。
なぜ物が増えて、部屋が散らかるのか
断捨離をしようと思っているということは、部屋に物が多いと考えているからだと思いますが、なぜ物が増えてしまうのでしょうか。
主な要因は3つあると言われています。
- 消費社会における圧倒的な物量
物が生産されすぎ、流通されすぎているという物理的な要因 - 健全な住空間への考察不足
インテリアや収納についての知識や情報は豊富なのに、自分が快適に暮らすための適正な物量がどれくらいなのか、という考察が不十分 - 前時代的価値観
ライフスタイルも物の生産量もかつてとは違うのに、「もったいない」「物を粗末にしてはいけない」といった、親やその上の世代から植え付けられた価値観を引きずってしまう観念的な要因
断捨離は、これらの考え方すらも断ち切り、身軽な生活を手に入れられる取り組みになります。
部屋に物が増えることで収納場所にも困りますし、置き場所が決まらないと乱雑におかれることになるため、部屋が散らかっていきます。
断捨離のやり方
実際に断捨離をしようと思っても、初めての方は特にどのように進めたらよいか分からないと思いますので、断捨離をする際のコツをお教えします。
一気に片付けようとしない。
片付けは早く一気にやってしまうほうが良いとは思いますが、特に物が多い部屋だと途中で嫌になってしまいます。
断捨離の場合は、部屋の場所やアイテムごとなどに分類して進めて行くほうが効率的に進みます。
少しづつ綺麗になる部屋を見て、他の場所も綺麗にしたくなる効果もあるため、まずはどこから始めるのかを決めましょう。
日にちを決める。
少しづつやるのが良いとはいえ、ダラダラと長くしてしまうとその間にまたモノが増えていくことがあります。
いつ、どこを断捨離するのかを決めることで、中だるみせずに部屋全体の断捨離を終わらせることができます。
部屋の広さや適切な量を考える。
ご自身が今の部屋にどれだけ入るのか分かっていないため、物が溢れている状態だと理解しましょう。
自分の部屋の広さに合わせ、物の量も調節する必要があります。
実家の広い部屋にいたときはたくさん置けていたかもしれませんが、一人暮らしで収納も少ない部屋に同じだけの量は置けません。
今の部屋にどれだけの物が入るのかきちんと考えましょう。
アイテムごとに必要・不必要を考える。
アイテムごとに分類して進めていくと良いと言いました。
では、実際どのように必要か不必要か分けていったらいいのでしょうか。
アイテムごとにご紹介します。
- 洋服
一定期間着なかったものは処分するという、自分ルールを作りましょう。
いつか着るかも、とクローゼットに入れておいても結局着ずにそのままというのはありがちです。
流行などもありますので、1年間一度も着なかったものは処分するのがおすすめです。
どうしても捨てられないもので、シンプルなデザインで数年後でも着られる可能性があるものは残すのもアリです。
また、ブランド物の洋服の場合はフリマアプリで販売したり、買取業者に査定に出すなど現金化できる場合があります。 - バッグ
同じようなデザインのものがたくさんあったり、全然使ってないものがあったりしませんか。
よく使うものだけ残して処分してしまいましょう。
まだ使える、もったいないと思うものもあるかと思いますが、そういった物への執着心をなくしていくことが断捨離です。
まだ使えそうなものや高かったブランド物などはフリマアプリなどで販売したり、使ってくれそうな人にあげるなどするのがおすすめです。 - 本・雑誌
どれだけ残すかを先に決めましょう。
本や雑誌を処分するポイントは、今後1年以内に読み返す可能性が低いもの、読みかけだけど読む気が起きないもの、情報が古いものを分けていくと必要なものと不必要なものがはっきりします。
買ったけど全然読んでいない本も、今後読む気がなさそうであれば思い切って処分してしまいましょう。 - 食器・キッチンツール
使用する頻度が低いものは処分しましょう。
使用していないのには理由があるはずです。他の食器と合わなかったり、重くて使いにくかったりするものは今後も使用頻度は低いままだと思われます。
断捨離することで収納に余裕ができ、食器やキッチンツールが出し入れしやすくなることで、料理がしやすい環境が作れます。
綺麗な部屋を維持していくために
断捨離をして部屋が綺麗になったら、その状態を維持していきたいですよね。
綺麗な部屋を維持し続けるためにできることをご紹介します。
新しい物を一つ買ったら、古い物を一つ捨てる。
物を減らして必要な物だけになっている部屋に、新しい物を増やしていくと断捨離前に戻ってしまいます。
そのため、新しい物を買ったら同種の古い物を捨てる。
そうすることで物が増え続けることなく、適切な量を保ったままでいられます。
整理する日を決める。
断捨離をしたからと言って、不必要な物がすべてなくなったわけではありません。
今あるものが必要かどうか、捨てられずに迷っていたものを再考する時間を作って、適度に部屋と自分と向き合う時間を作ることも大切です。
物を買う前にレンタルや代用できるものがないか考える。
新しく物を買う際に、本当に必要かどうか考えるのはもちろんですが、レンタルや代用できるものがないか考えてみましょう。
今必要でも一度しか使用しないのであれば、レンタル品にしてみたり、家にあるもので同じことができるものがあれば新しく買う必要はないのです。
不必要に増やさないようにしていきましょう。
おわりに
断捨離のやり方についてご紹介しました。
不要な物を捨てることで自分に本当に必要な物が分かってくると思います。
部屋がスッキリすると自分の気持ちもスッキリしますし、物が少なくなることで引越や模様替えも簡単にできます。
まず、今週末に自分が気になっているところから断捨離を始めてみましょう。
綺麗になったところを見ることで、もっとやろうとスイッチが入り断捨離が進むと思います。
綺麗な状態を維持することで気持ちの良い生活を送ったり、友達を家に呼ぶのも楽しみになると思います。
断捨離をして部屋も心も余裕がある生活を手に入れていきましょう。
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