正月が終わると、次は2月の節分ですよね。
節分と言えば豆まきと恵方巻を食べるのが定番ですが、今までどうして恵方巻を作って食べるようになったのかご存知でしょうか?
食べる方角も、何となくニュースで見てその通りに食べていましたが、恵方巻を食べる理由と方角に意味があるのか、気になったため調べてみました。
さらに、今年は彼女と手作り恵方巻を一緒に食べる計画を立てていて、具材も種類によって何か意味があるのかも調べたため紹介していきます。
是非今年の恵方巻を食べる際の参考にしてみてください。
恵方巻の由来
恵方巻きを食べるようになったのは、江戸時代から明治時代にかけて始まったと言われています。
当時、商売繁盛や無病息災を祈願する風習としたのが始まりのようです。
食べ方についても、昔は芸子や商人たちが一気に恵方巻きを食べることで、その年の幸運を願っていたんだとか。
その頃は「恵方巻き」という名前ではなく、「太巻き寿司」や「丸かぶり寿司」などと呼ばれていました。
現在は節分の夜にその年の恵方に向かって、黙って願いごとをしながら食べると厄除け・願いごとが叶うといわれています。
最初に節分に恵方巻きを食べていたのは大阪の花街と言われており、元々は花街での遊びの一環として、花街の女性が好きな男性への思いを込めて食べていたそうです。
関西地方には、その年の縁起のいい方角「恵方」にある社寺に参拝する「恵方詣り」の風習があり、昔から節分と恵方の結びつきがあったことも関係していると言われています。
2023年の方角と食べ方
2023年の恵方は「南南東」です。
恵方巻を食べる方角は、東北東・西南西・南南東・北北西の4方向しかなく、恵方は毎年変わり、その年の十干(じっかん)によって決められます。
干支の正式名称は「十干十二支(じっかんじゅうにし)」と言い、干支は下記の組み合わせから成り、全部で60通りあります。
- 十干:甲,乙,丙,丁,戊,己,庚,辛,壬,癸
- 十二支:子,丑,寅,卯,辰,巳,午,未,申,酉,戌,亥
恵方巻きの食べ方のルールを知っている方も多いと思いますが、改めておさらいしておきましょう。
- 恵方を向いて食べる
その年の歳神様のいると言われている、縁起の良い方角「恵方」を向いて食べます。 - 無言で食べる
食べている最中に運が逃げないように黙り、願い事を思いながら最後まで食べきります。 - 切らずに丸ごと食べる
福を巻き込む巻き寿司を、切って分けずに一本丸ごと食べることで、縁が切れない、運を逃がさないという意味があります。
筆者も子供の頃は恵方を向いて黙々と食べ、欲しいゲームや当時好きだった子が振り向いてくれますようにと願いながら食べたものです。
今年は身の周りの方たちの健康と出世を願いながら食べようと思います。
恵方巻の具材とそれぞれの意味
恵方巻きの具材は、7種類入れると良いとされていますが、この「7」という数字は七福神に由来していると言われています。
七福神にあやかり、7種類の具材を入れて巻くことで「福を巻き込み、体内に取り入れる」という意味があります。
定番の具材は以下のような7種類の具材が入っており、それぞれに意味があります。
- かんぴょう
巻物に欠かせないかんぴょうは、細く長い形から「長生きできますように」という願いが込められています。 - しいたけ煮
しいたけは、傘の形が陣笠に似ているため、身を守ってくれるという意味があります。 - だし巻き・厚焼き卵
だし巻きや卵焼きは、黄色い色から、財の豊かさ、金運のげん担ぎといった意味があります。 - ウナギまたはアナゴ
うなぎは古くから縁起のいい食べ物で、「うなぎのぼり」という言葉からもわかるように、出世などの意味があります。
また、うなぎの長い姿が長寿を表しているともされています。 - 桜でんぶ
桜でんぶは鯛などの白味魚をほぐし、鮮やかなピンク色に仕上げたもの。
鯛は昔から「めでたい」という言葉が掛かった縁起物であり、ピンク色が華やかさを演出しています。 - 海老
えびは、紅白の色と目玉が飛び出ていることから「めでたし」という語呂合わせに使われる縁起食材です。
曲がった腰と、長いひげを持つため、長寿の象徴とされています。 - きゅうり
きゅうりはその名前から「9つの利」をもたらしてくれるといわれています。
7種類の具材を紹介しましたが、恵方巻の具にはこれといったルールはなく、どんなものを入れてもかまいません。
近年はマグロなどの海鮮風やチーズが入った洋風、キムチなどが入った韓国風といった恵方巻がスーパーなどで並んでいます。
自分の好きな具材を合わせてオリジナルの恵方巻を作るのも楽しいですね。
筆者も受験が近い時はヒレカツが入った恵方巻を食べてゲン担ぎをしたのを覚えています。
恋人が海鮮好きなので、海鮮を使った恵方巻を一緒に作る予定です。
海鮮を使った恵方巻の作り方
具が海鮮であったとしても、基本的な作り方は変わりません。
準備するもの
・海苔:1枚
・酢飯:1膳
・マグロやサーモンなど好きな海鮮(切り身・刺身用):適量
・卵焼き:1/4本
・きゅうり:1/4本
・大葉:1枚
手順
- 大葉は軸を切り落としておきます。
- 海鮮物、卵焼きは1cm幅に切ります。きゅうりは1cm角のスティック状に切ります。
- 巻き簾に海苔を敷き、酢飯を広げるように乗せていきます。
- 大葉、お好きな具材を乗せ巻いていきます。
お皿に盛り付けて完成です。
料理のポイント
- 海苔にご飯をのせる時は、2cm程度ののりしろ部分を残し、均一にご飯を乗せます。
- 具は端に寄せず、手前から1/3程度の位置に乗せると巻きやすいです。
- 巻き終わったら、のりしろ部分を下にして、海苔がしんなり馴染むまで置いておくと、食べる時に崩れにくくなります。
- 酢飯のお酢はリンゴ酢や米酢などでも作れますので、お好みのお酢で作ってください。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
昨今のスーパーやコンビニでは、ロールケーキを恵方巻に見立てたり、カニやステーキなどの高級な食材を使った恵方巻も並ぶようになりました。
さらに、ペット用の恵方巻も登場したりと現代風にアレンジされた恵方巻も人気のようです。
購入して食べる方も、手作りされているご家庭でも具材はそれぞれ異なると思いますが、恵方巻はその年の福を司る神様の方角(恵方)を向いて食べるだけに、今回は食べ方のルールをしっかり守って食べてみてはいかがでしょうか。
筆者も今年は恋人と恵方巻を作って一緒に南南東を向いて、二人が健康で仲良くいられるように願掛けしながら恵方巻を頂きたいと思います。
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