この記事では、1月に旬を迎える食材をご紹介します。
1月は新年を迎え、おせち料理やご馳走などを食べる方も多いと思います。
その中にも旬の食材は使われています。
冬に旬を迎える食材は、身体の冷えを取り除いて温めてくれます。
寒さの厳しい季節だからこそ、旬の食材を積極的に摂って、身体を温めていきましょう。
1月に旬を迎える野菜
寒さに打ち勝つ体作りのためにも、冬はこってりとした味わいが向いています。
煮物やシチューなど、しっかり目の味付けにすると食べやすいです。
- 水菜
鍋の具材として水菜を入れるという方も多いのではないでしょうか。
冬が旬の水菜は、京都原産の野菜でもあり「京菜」とも呼ばれています。
免疫力強化などに期待できるカロテンやビタミンCが豊富で、むくみを解消してくれるカリウムや、妊活・妊娠中の方にはかかせない葉酸も含まれています。
水菜はクセが少なく、肉や魚の臭みを取ってくれるため、鍋ものに使うのが一般的ですが、サラダとしても食べることができます。
旬の水菜は、シャキシャキと歯ごたえが良いので、生で食べてもおいしいのが特徴です。 - 春菊
春菊は春の菊と書くため、春が旬だと思われがちですが、旬は冬です。
春に黄色い花を咲かせ、葉が菊の葉と似ていることから春菊といわれています。
春菊の独特な香りは自律神経に作用し、食欲の増進やせきを鎮めるなどの効果が期待できるといわれています。
他にも、貧血予防に役立つ鉄分や、カルシウムなどが含まれています。
春菊は鍋の具材にするのはもちろん、ごま和えや白和え、生のままサラダにするのもおすすめです。 - 海老芋
京都の伝統的な里芋である海老芋は、表面のしま模様と反り返った形が海老に似ていることから、その名がつけられました。
海老芋の主成分は糖質とたんぱく質で、腸内吸収率が良いのが特徴です。
脂肪燃焼に必要になるビタミンB2も多くカロリーも低いのでダイエットに適した食品といえます。
海老芋は肉質がきめ細かく、煮ても煮崩れしにくく、ねっとりした食感とうま味もあるため、煮物にするのがおすすめです。
おせち料理の煮物として入れるのも良いでしょう。 - カリフラワー
ブロッコリーの突然変異により生まれたといわれているカリフラワー。
ビタミンCの含有量が豊富で、美肌効果や免疫力向上に期待できます。
ブロッコリーと比較すると、加熱によるビタミンCの損失が少ないといわれていて、効率よくビタミンCを摂取することができます。
カリフラワーは、茹でたり蒸したりしても甘みを感じられますが、生で食べることもできます。
えぐみが少ないため、細かく切ってサラダに入れても良いでしょう。
もちろん、スープやグラタンに入れてもおいしい野菜です。
1月に旬を迎える果物
風邪をひきやすい時期なので、ビタミンが豊富な旬の果物を積極的に摂りましょう。
美味しい時期にシロップ漬けにして保存しておくのもおすすめです。
- いよかん
いよかんはみかんと似ていますが、一般的なみかんと比べてやや大きめなのが特徴です。
いよかんの旬のピークは1~3月で、甘みと酸味のバランスが良く、ジューシーな果物です。
外皮は厚いですが手でむくことができ、じょうのう(果実の薄皮)もむきやすくなっています。
旬のいよかんにはビタミンCがたっぷり含まれているので風邪予防に期待できます。 - アボカド
アボカドは、栄養がぎっしり詰まっていて、果物の中では特に様々な栄養素が多く詰まっており、カリウム、葉酸、ビタミンE、不飽和脂肪酸、食物繊維など、健康や美容に必要な栄養素が豊富に詰まっています。
多くの人がアボカドをスーパーフードと呼ぶのも納得です。
また、アボカドは満腹感を感じやすいですが、コレステロールが少なく、ビタミン豊富なので、上手く食事に取り入れることでダイエットにもつながっていきます。まさに、健康と美容の味方です。 - いちご
見た目の愛らしさや食べやすさから、人気のある果物です。
さまざまな種類がありますが、ほとんどが冬に旬を迎え、春まで甘さたっぷりのおいしいいちごを楽しめます。
いちごはビタミンCが豊富で、約7粒で一日に必要なビタミンCを摂取できるほどです。
ビタミンCは、美肌効果はもちろん、免疫力強化にも期待できるため、免疫力が落ちやすい冬にはぜひ食べておきたい果物です。
1月に旬を迎える魚介類
冬に旬を迎える魚介類はぜひ鍋料理で味わってみて下さい。
栄養と共に旨味を蓄えた美味しい鍋で身体も温まります。
- ブリ
旬のブリは、産卵のためにエサをたくさん食べて蓄えていることもあり、脂がのっていてうま味があります。
焼いたり煮たり、お刺身で食べるのはもちろん、この時期はぶりしゃぶにするのもおすすめです。
血液をサラサラにしたり脳の働きを助けてくれる必須脂肪酸(EPA・DHA)や、糖の代謝を助けるビタミンB1、脂質の代謝をサポートするビタミンB2などが多く含まれています。
また、ブリは成長とともに名前が変わる出世魚のため、縁起の良い魚としても知られています。
お正月に食べる魚としてもぴったりですね。 - わかさぎ
わかさぎは通年出回っていますが、旬は10~3月で、冬にピークを迎えます。
江戸時代に将軍への年貢として納められていたことから、公魚と書きます。
わかさぎは骨まで食べることができるため、カルシウムをたっぷりとることができます。
カルシウムは、丈夫な骨や歯を作るのに大切な成分で、骨粗しょう症の予防に役立ちます。
また、5~10cmと小さいため、子どもでも気軽に食べられておすすめです。
天ぷらや唐揚げにすると食べやすいですよ。 - ふぐ
天然のふぐは、秋の彼岸から春の彼岸まで(11月下旬から2月下旬)が旬といわれています。
特に冬に入ると成長したふぐが産卵のために日本海に近づくため、最も旬になります。
ふぐには、丈夫な骨や歯を作るカルシウムや、そのカルシウムの吸収を助けるビタミンDが含まれています。また、タウリンも含まれていて、血管や心肺機能を強化してくれる効果が期待できます。
そんな冬に旬を迎えるふぐの代表的な食べ方ともいえるのが、ふぐ鍋です。
寒い冬には、やっぱり鍋でいただくのが一番。
ふぐ刺しにする場合は、かぼすなどの柑橘類と一緒に食べるのがおすすめです。
この時期にしか食べられない天然もののふぐを、ぜいたくに味わってみるのも良いのではないでしょうか。
旬の食材を使った料理
旬の食材には栄養が豊富に含まれています。
新年から栄養たっぷりの食事を摂って、1年を健やかに過ごしましょう!
1月に旬を迎える食材を使ったレシピをご紹介します。
ぶり大根
ご飯にもお酒にも合うぶり大根。冬の魚料理の中でも人気のある料理です。
- 材料(2人分)
ぶり 2切れ
大根 15センチ位
水 180cc
醤油 大さじ2
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ1
おろし生姜 大さじ½
顆粒だし 小さじ1 - 作り方
1.ぶりは半分に切り沸騰したお湯にサッとくぐらせた後、軽く洗って生臭さをとる。
2.大根は乱切りにし、米のとぎ汁で串が通るくらい(10分程)茹でた後、軽く洗う。
3.鍋に水・調味料を入れ煮立ったら、ぶりと大根を加え、落とし蓋をして中火で20分程、煮汁が1/3になるまで煮詰め完成。
カリフラワーとベーコンのマヨネーズ焼き
歯ごたえの良いカリフラワーは色んな食材と相性が良く食べられます。
- 材料(2人分)
カリフラワー ½株
ベーコン 20g
塩・こしょう 少々
マヨネーズ 大さじ3~4
とろけるチーズ 適量
粉パセリ 少々 - 作り方
1.カリフラワーは子房にわけて、柔らかく茹で、軽く塩こしょうを振っておく。
2.耐熱皿にカリフラワーを入れ、1cm角に切ったベーコンを散らす。
3.マヨネーズを絞り、チーズを乗せる。トースターで焼き色がつくまで焼き、粉パセリを振って完成。
水菜と春菊のサラダ
鍋にいれて食べることが多いですが、サラダでも美味しくいただけます。
- 材料(2人分)
水菜 4株
春菊 ½わ
焼きのり 1枚
マヨネーズ 大さじ1
塩 小さじ1
ごま油 小さじ⅓
一味とうがらし 適量 - 作り方
1.水菜は4cm長さに切る。春菊は葉を摘み、茎は4cm長さに切る。
2.ボウルにマヨネーズ、塩、ごま油を入れて混ぜ、1を加えてあえる。
3.のりを一口大にちぎって混ぜ、器に盛り、一味をふって完成。
果実丸ごといよかんゼリー
旬のいよかんをぜいたくに果実を丸ごと使って、ゼリーで食べるのもオススメです。
参考:いよかんゼリー|cookpad
わかさぎの唐揚げ
骨まで丸ごと食べられるわかさぎはカラッと揚げた唐揚げでどうぞ。
参考:わかさぎの唐揚げ|kurashiru
おわりに
1月に旬を迎える食材をご紹介しました。
寒さがより一層厳しくなってきますが、旬の食材を上手く取り入れて美味しく元気に過ごしましょう。
普段より少し豪華な料理や、凝った料理を作って友人と一緒に新年をお祝いしてみるのはいかがでしょうか。
旬の食材を使ったレシピはご紹介した以外にもまだありますので、ぜひお気に入りの料理を見つけてみてください。
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