少しずつ寒い日が多くなり、冬の到来を感じる時期になりました。
クリスマスや年末の忘年会、お正月などのイベントが多い中で体調を崩すことも多い季節です。
食生活や習慣など、普段から健康に気を遣う方も多いかと思います。
それでも仕事などが続くと、なんとなく疲れが取れないとか、生活習慣の乱れから体の調子が維持できないということもあるでしょう。
そんな時は「養命酒」はいかがでしょうか。
「養命酒」には第2種医薬品に分類され、その効果効能は『冷え症、肉体疲労、胃腸虚弱、血色不良、虚弱体質、食欲不振、病中病後の滋養強壮に』(Yomeishu公式ホームページより)とあります。
実際、体験談として睡眠の質が上がった、体の気だるさが緩和したという話もよく聞きます。
誰もが一度はテレビCMなどは見たことがあるとは思いますが、その効果や歴史は意外と知られてはいません。
今回は、「養命酒」の歴史と効果についてご紹介します。
江戸時代から日本を支える健康酒
「養命酒」と言えば、お年寄りが飲んでいるイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、その歴史を振り返るとお年寄りだけではなく、健康を長く支えてきたことがわかります。
その歴史は古く、今から400年以上前の慶長7年(1602年)に信州伊那、現在の長野県で塩沢家という一族が薬酒の製造を行ったのが始まりと言われています。
かつてよりその効果は評判となっており、交通の発達していなかった当時において遠方から「養命酒」を求めて塩沢家を訪問した人もいたと伝えられています。
江戸幕府が成立後、塩沢家は「養命酒」を徳川家に献上し、その象徴として飛竜の紋様を使用する許可を得ました。
現在でも使用される飛竜のシンボルは、日本最古の商標と言われています。
今でも目にするマークが江戸時代から使われていたなんて驚きですよね。
それだけ多くの期間、人々の健康を支えてきたのでしょう。
いまでこそ、お年寄りが健康のために飲むイメージが強くなった製品とはなりましたが、かつては歴史の裏で老若男女問わず多くの人の健康のために尽くしてきたことは想像に難くありません。
歴史を刻んできた養命酒
「養命酒」の歴史は広告の歴史でもあると言われています。
太平洋戦争後、食糧難となった日本の子供たちは虚弱体質に苦しんでいました。
製造元である養命酒製造株式会社はそんな子供たちをターゲットとして宣伝活動に力を入れました。
当時、子供の間で流行していたラジオ番組「少年探偵団」のスポンサーとなり宣伝を打ち出します。
現在のイメージで例えると、「仮面ライダー」や「戦隊ヒーロー」で宣伝をしている感覚になるでしょうか。
子供をターゲットとした啓蒙活動の結果、「子供が飲むなら」とやがて大人たちにも養命酒を飲む習慣は広まりました。
いまでこそ人気の健康酒となった「養命酒」が広まった背景に、こんな宣伝戦略があったなんて驚きですよね。
もちろん、広く浸透した背景には400年に渡って多くの人の健康を支えてきた確かな実績と効果があったことは無視できません。
養命酒で健康を
なぜ養命酒は長い歴史の間、日本の健康を支えてこれたのでしょうか。
公式ホームページから抜粋します。
養命酒には、「巡らせる」「補う」「温める」「取り除く」の4つの働きをもつ14種類の生薬を日本人の風土や気候に合わせて、独自のバランスで配合。生薬単体では得られない効果が期待されます。
引用:https://www.yomeishu.co.jp/yomeishu/about/efficacy00/
効果は成分となっている生薬由来のものなんですね。
生薬とは漢方の原料とされており、また漢方とは日本が長い歴史の中で培ってきた伝統医学とされています。
例えば14種類の生薬の1つであるベニバナは、漢方では血液の循環を良くする作用があるとされています。
月経痛、月経不順などの婦人病の改善に使用された歴史があります。
血流の不良は多くの病気の原因とされています。
成分のひとつである生薬の一つであるクロモジは、日本の山間部でよく見られる植物ですが、切ると柑橘系の香りのする植物として知られています。
昔はマタギが木の切れ端をお風呂に入れて、体の皮膚病を治したと言われていました。
クロモジは現在ではエッセンシャルオイルとして使われており、美容効果が注目されています。
また、生薬の強みは体質改善にあります。
現代の医療現場で主流となっている西洋医学は病気そのものに対して作用するのに対し、漢方を始めとする東洋医学は体質を変えることで病気のもとを取り除くことを目的に発展してきました。
「養命酒」のような生薬などは継続して摂取することにより体質の改善が計れるという説もあり、飲む習慣を続けていれば体質の改善にも繋がると言われています。
飲み方にも工夫を
「養命酒」は独特の風味をしており、そのままでは飲みづらいと感じる人もいるかもしれません。
そんなときは炭酸水で割って飲むことをオススメします。
ハイボールを作る要領で、1回分(20ml、付属のカップで計量できます)の「養命酒」をお好みの量の炭酸で割ります。
独特の風味が程よく効いてすごく飲みやすくなりますよ。
また、最近では同じ成分を持つタブレットタイプの幸健生彩(こうけんせいさい)も発売されています。
アルコールを摂取する心配がないため、日常的に車を運転する方も安心して飲むことができます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。「養命酒」の歴史やパワーについて少しでもお伝えできたでしょうか。
400年以上もの間、この薬酒は日本の健康を支えてきました。
その歴史を受け継いだ養命酒製造株式会社は、令和になった今でも伝統的な製法を守りながら健康な暮らしを支えています。
他にも、養命酒製造株式会社では肉や麺類、調味料の食品からミネラルウォーターまで幅広く健康食品を取り扱っています。
ご興味があればぜひ一度公式ホームページをご覧ください。
近年はゴルゴ13をCMキャラクターに起用したりと新たな広がりを見せています。。
普段の生活の中で、改善したい体質などがあれば一度お試しいただくのもよろしいかと思います。
400年の暦で培ったパワーを体験し、より健康的な生活を送るためにも今回の記事がお役に立てば幸いです。
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