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秋が旬の秋刀魚!家族で美味しく食べる基礎知識と関連イベントを紹介

秋というと食欲の秋。
美味しいものがたくさんある秋ですが、やはり秋刀魚(さんま)は欠かせないですよね。

秋に家族で食べた思い出がある方も多いはずです。
大根おろしと相性抜群の脂の乗った塩焼きや、刺身、かば焼きなど、旬を生かした料理はこの時期しか味わうことができません。

家族との秋の思い出のひとつとして、この秋に美味しく食べてみてはいかがでしょうか?
この記事では秋刀魚の豆知識や美味しく食べるコツ、家族で参加したイベントについて紹介します。


秋刀魚を美味しく食べるための基礎知識


この章では、生態や歴史、美味しい食べ方について紹介します。
秋刀魚について知ることで素材の良さを活かし、美味しく食べることができます。

【秋刀魚の生態】

秋刀魚は日本近海から北アメリカ沿岸部の北太平洋周辺に生息し、冬になると水温が暖かい場所を求め四国あたりまで南下します。
日本海側にも生息していますが太平洋側と比べ南下の時期が異なるようです。

秋の産卵期には南下するため、この時期は特に脂が乗っていて食べごろとなります。
通年8月〜9月に北海道で漁獲が始まりますが、10月〜11月は東北から関東周辺に魚群で移動するため、最も漁獲量の多い時期となります。

【秋刀魚の歴史】

秋刀魚が食べられるようになったのは江戸時代からで、武士などの上流階級ではなく庶民の食べ物でした。
先に京都で形が似ているサヨリという魚の知名度が高かったこと、江戸では北海道や北陸よりも千葉県沖の干し物が集まっていたため、知名度はそこまでなかったようです。

しかし、江戸時代後期には効率的な漁獲方法も確立されたことから、秋の味覚として世に広まっていったとされています。

あまり有名な話が存在していない中、唯一「目黒のさんま」という落語の噺があります。
ここでも丁寧な調理よりも、庶民的な調理のほうが美味しく食べられることが紹介されています。

参考:『目黒のさんま』落語のあらすじ(オチも)をわかりやすく紹介! | 落語亭

【美味しい食べ方】

秋刀魚は白身魚ではなく、赤身魚に分類され身が引き締まっているのが特徴です。
そのため、北海道や東北で獲れた新鮮なものは、お刺身にすると美味しさをより引き立たせることができます。

新鮮ではなくても、「塩焼き」や、焼いて臭みを取ってから作る「炊き込みごはん」、「かば焼き」など簡単に調理できるものが多いです。

七輪で焼くと脂が炭に落ち、その煙で香ばしくなるため、単に焼くよりも美味しく感じることができます。
オーブンなどで焼いたものより香りが良く、なんといっても風情があります。
「これぞ秋!」と季節を感じたい方は、ぜひ七輪を用意して、自宅で本格的な炭火焼きを作ってみてはいかがでしょうか。

ここまで生態など基礎知識を紹介しました。
昔から庶民に親しまれてきた秋刀魚だからこそ、家庭で食べる機会も多かったのではないでしょうか。
知ることで鮮度を見極め、家族で美味しい料理を楽しみたいですよね。

次の章では知っていると便利な豆知識について紹介します。


知っていると便利な秋刀魚の豆知識


先ほどは基礎知識について紹介しました。
ただ身近な人や家族内で話すには少し難しい内容かもしれません。
せっかくなら印象に残るような面白い話ができると良いと思いませんか?

そこでこの章では、つい話したくなるような秋刀魚の豆知識について紹介します。

  • 秋刀魚はなぜ「秋刀魚」と書くのか?
    表すきっかけになったのは、獲れる時期と形にあり、文字通り「秋に獲れる刀のような魚」ということで「秋刀魚」と書きます。
    マグロは「鮪」、アジは「鯵」と書くように、基本的に魚は中国由来の名前で、一文字で表すことが多いのに、なぜ三文字なのでしょうか。
    それは秋刀魚が日本で獲れるものであり、中国では食べる風習がないため、日本人が独自に考え世に浸透したためとされています。
  • 形は似ているが高級魚のサヨリ
    江戸時代には、サヨリと似ていることから「沖サヨリ」と呼ばれることもあったそうです。
    サヨリは秋刀魚と同じく細長い体をしていますが、白身魚であること、口が秋刀魚より尖っていることが特徴です。
    割烹料理や寿司ネタとして使われることが多く、漁獲量が少ないため高級魚と言われています。
    ちなみに、サヨリは通年獲れますが、春を告げる魚と言われ、身が引き締まり脂が乗った春が旬です。
  • 新鮮な秋刀魚の見分け方
    スーパーでよく見かけますが、買うなら新鮮なものを買いたいですよね。
    目が澄み、体が銀色に輝きながら反り返っているもの、口の先が黄色くなったものが新鮮であるとされています。
    特に口の先は鮮度が落ちるにつれ、黄色から茶色に変わるため分かりやすく、見分けるためのポイントになります。
    もし食べきれず残ってしまったときは、なるべく早く内臓を取り除き、切り分けてから冷凍保存することで数週間は鮮度を保つことができます。
  • 秋刀魚が高くなっている理由
    単純に漁獲量が減っているからです。
    漁獲量減少の理由としては、地球温暖化により稚魚が育ちにくい環境になっていると水産庁が発表しています。
    2022年の北海道での秋刀魚の初セリでは1尾4,980円!
    3年前は100gあたり88円でしたが、2022年7月時点で150円となっています。
    これからも価格は値上がりしていきそうなので、高級魚へ仲間入りしそうですね。
    ちなみに2021年で先ほど紹介したサヨリ100gあたりの価格は330円です。
    参考:秋刀魚の長期漁海況予報が発表されました:水産庁
  • 海外の秋刀魚の食べ方
    日本では当たり前に食べていますが、海外はどうなのでしょうか。
    台湾では素揚げにして食べているようですが、ロシアやアメリカでは魚焼きグリルがキッチンに無いため、食べる習慣が無いようです。
    大根おろしと一緒に塩焼きで食べるのは日本だけのようですね。
  • 秋刀魚に含まれる良い成分とは
    魚にはDHAなど身体に良い栄養素が含まれていることで有名ですよね。
    秋刀魚にはバランスよく栄養素が含まれており、ビタミン、DHA、カルシウムや必須アミノ酸があります。
    血液をサラサラにする効果も期待できるため病気の予防にも役立ち、老若男女問わず体に良いとされる魚です。
    参考:素晴らしいサンマの栄養 | 釧路市漁業協同組合
  • 秋刀魚を1番食べる地域(令和2年度)
    岩手県盛岡市が1,013gと最も消費しているようです。
    1匹当たりの重さは120g〜160gとされるため、盛岡市は1年で一世帯あたり約7匹分食べていることになります。
    ちなみに、1番食べない地域は宮崎県宮崎市の207g(約2匹分)でした。
    参考:政府統計の総合窓口 | e-stat

秋刀魚に関連する豆知識をいくつか紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
旬な食材だからこそ様々な角度で調べてみると新しい発見があるかもしれませんね。


思い出作りに参加したい秋刀魚のイベント


これまで秋刀魚の美味しい食べ方や豆知識について紹介してきました。
家で食べるのも良いですが、秋の思い出作りに出掛けてみるのも良いですよね。

最後に家族で参加したい旬な秋刀魚が食べれるイベントを3つ紹介します。

目黒区民祭り

目黒区民祭りは毎年10月頃に開催される秋のお祭りです。
2022年は10月9日に開催され、第46回目を迎えます。

ふるさと物産展や子供が遊べる催し物、和太鼓の演奏など地元を活かしたお祭りで、目玉は宮城県気仙沼市から仕入れた新鮮な秋刀魚の炭火焼きです。

昭和52年からほぼ毎年開催されているため、今年もコロナ対策をした中で開催されることでしょう。
家族みんなが楽しめるお祭りなので、ぜひ旬な時期に食べに出掛けてみてはいかがでしょうか。

よみうりランド

出典:PRTIMES 株式会社よみうりランド

東京都稲城市にある「よみうりランド」は子供から大人まで楽しむことができるテーマパークです。
以前、よみうりランドでは「東北生さんま祭り」という、東北の復興のためのお祭りが開催されていました。

今年のイベント情報はまだ発表されていないため未定ですが、もしかしたら開催されるかもしれません。

イベント以外にもBBQ会場やテーマパークとしても楽しめる部分はたくさんあるため、秋の涼しい時期に家族一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

埼玉県さんま祭り

出典:栄四丁目商店会

埼玉県にある新座市では過去に7度「さんま祭り」が開催されています。

新座市にある栄四丁目商店会が主催のお祭りで、商店街一帯が秋刀魚の販売や炭火焼き一色になります。
地域一帯が協力し盛り上げ、活気あふれるイベントは、そこに住んでいなくても温かい気持ちになりますよね。

このお祭りでは秋刀魚約5,000尾の炭火焼きが無料で提供されているため、今年の動向について気になる方はぜひチェックしてみてください。


おわりに


秋の味覚である秋刀魚について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

夏祭りのように季節のイベントに参加することで、より良い思い出と新しい発見があるかもしれません。
これを機に関東在住の方はもちろん、県外から出張で訪れる方は秋刀魚のイベントがあるかチェックしてみてはいかがでしょうか。

また、自宅でゆっくり食べたい方や他県の方は、秋刀魚の産地である北海道や東北から取り寄せるのも良いでしょう。

<おすすめのお取り寄せサイト>
海鮮と魚介類のプレミアム通販サイト 山内鮮魚店
北海道旬の幸 北海道オンラインショップ

その時期にあった旬の食材を食べるのは、四季がはっきりしている日本特有の文化です。
旬な食材は栄養価も高く、昔から食べられ続けている理由があるので大切にしていきたいです。

年々価格は高くなっていますが、旬の食材として秋には欠かせません。
脂が乗った新鮮な秋刀魚はこの時期にしか食べることができず、マグロやアジといった他の魚にはないうま味があるため、ぜひご賞味いただきたいです。

この秋は家族で美味しく秋刀魚を食べてみてはいかがでしょうか。

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