今年も残すところあと1か月ですね。時が経つのは早いものですね。
そろそろお正月のことを考えながら過ごしている時ではないでしょうか?
正月といえば、おせちですよね。もうすでに予約が始まっています。
おせちと言ってもそもそもお正月に重箱に入った食べ物を食べるというイメージしかないですが、本来おせちとはどのようなものでしょうか?具材の意味とは?
そしてコロナ禍ということもありおせちのトレンドはどうなっているのでしょうか?
今さら聞けない気になることをまとめてみました。
おせちのルーツとは?
「おせち」とは漢字では「御節」と書きます。
「節」とは季節の節目を指す言葉です。
平安時代では、正月を含む5つの節に五節会(ごせちえ)という儀式を行い、特別な料理である御節供(おせちく)を神に供えていました。
この御節供(おせちく)が今のおせちになりました。
五節会とは
1月1日:元日節会
1月7日:白馬節会(あおうまのせちえ)
1月16日:踏歌節会(とうかのせちえ)
5月5日:端午節会(たんごのせちえ)
11月の辰(たつ)の日:豊明節会(とよのあかりのせちえ)
のことを指します。
今では何のことか詳しくはわかりませんが、どうやらこの節目が時代によって変わってきていたようです。
江戸時代には、この節目は五節供(ごせっく)と言われて、時期も変わっています。
五節供とは
1月7日:人日(じんじつ)
3月3日:上巳(じょうし/じょうみ)
5月5月:端午(たんご)
7月7日:七夕
9月9日:重陽(ちょうよう)
のことを指します。
江戸幕府が「節句(せっく)」の名称で元旦とともに公式な祝日として定めると、庶民の生活にも浸透しました。
明治時代に休日法ができ、五節供(ごせっく)は廃止され5月5日のみ休日として残りましたが、すでに生活に浸透していた五節供はそれぞれ形を変えて今も残っています。
3月3日のひな祭りや7月7日の七夕は有名ですよね。
当時のおせちは季節の野菜や、豆腐、こんにゃく、昆布などを使った料理が中心で、収穫の報告やお礼の意味を込めて神に供えました。
「福が重なる」といわれる重箱(じゅうばこ)に詰めて保存する方法は、江戸時代に入ってからのことです。
今でも縁起がよいとされる料理を詰めたり、向きや並べ方などが決まっていたりと、しきたりが残っています。
縁起がいい食材とはどんなものがあり、どんな意味を持つのでしょうか?
おせちの具材の意味
おせちは知っていますが、おせちの具材の意味を知っていますでしょうか?
縁起がいいからというのは知っていても、詳しく知らない方は多いと思いますので、この機会にまとめてみました。
【黒豆】
豆は健康や丈夫という意味を表す語句で、それにちなんで黒豆はまめに働くようにと願いが込められています。
【昆布巻き】
よろこぶという語呂合わせで縁起物として扱われています。
【栗きんとん】
栗きんとんの黄金色が宝のようなので、豊かな年になるようにとの願いが込められています。
【伊達巻】
伊達巻のかたちを巻き物として捉えて知識が豊富になるようにと願いが込められています。
【数の子】
数の子はニシンの卵で、二親(ニシン)から大勢の子が出るという言葉をかけて、子孫繁栄を願っています。
【田づくり】
田づくりは畑の肥やしに使用できるほど多く取れたため、五穀豊穣の意味合いを持つようになりました。
【紅白かまぼこ】
かまぼこは日の出を象徴する色と形です。かまぼこの赤色は喜びやめでたさ、白色は神聖な意味があります。
【いくら】
めでたさや豪華さを表しています。角がない食材のため、1年間を円満に過ごせるようにとの願いが込められています。
【ぶり】
ぶりは出世魚と呼ばれ、将来出世できるようにと願いを込められています。
【鯛】
鯛はめでたいとの語呂合わせで祝いの食材として知られています。
【海老】
海老のように背中が丸くなるまで長生きができるようにと願いが込められているそうです。
【蓮根】
蓮根に穴が開いていることから先々の見通しが効くことを祈っています。
【里芋】
里芋は親芋から子芋がたくさんできることから子孫繁栄を願っています。
【くわい】
くわいは大きい芽が出るため、めでたいと語呂合わせで用いられたり、芽が出ますようにという願いが込められています。
【牛蒡】
牛蒡は土の中に長く細く根を張るため、「延命長寿」の象徴と考えられて「家族が土地に根付いて安泰に暮らせますように」という願いが込められています。
まめに働く、よろこぶやめでたいなど洒落がきいてて、昔の人は言葉遊びが好きだったのがうかがい知れますね。
おせちのトレンド
おせちのトレンドですがコロナの状況もあり変わってきているそうです。
婦人画報が手掛ける「婦人画報のお取り寄せ」は、毎年読者やネット登録者を対象におせち料理についてのアンケートを実施しています。
そのアンケートによると、「2022年に重箱に入ったおせち料理を購入する」という人は、2020年昨年調査時の57%から、今年2021年は59%に増えています。
・購入する主な理由は
「自宅では作れないような品目が魅力」(63%)
「華やかで高級感がある」(47%)
「自宅まで届けてもらえて便利」(45%)
「有名店の味を味わえるから」(43%)
・おせちを購入する場所は
「通販・ネット注文」(77%) ※複数回答
昨年調査の57%よりも大幅に増加しており、コロナ禍でお取り寄せグルメが浸透し、おせちもお取り寄せしたい人が多数という結果でした。
・おせちを食べる人数
減少傾向 平均3.6人 (2020年3.9人、2019年4.1人)
・おせちの予算
24,319円。昨年調査の24,000円より増加。
・おせちをギフトで贈ってみたいという人
約半数(49%)
外食に行く機会が減り、お取り寄せにお金をかける傾向が強まっている結果となっています。
今年も引き続き親族で集まると言うよりは、家族で過ごすことが多そうですね。
食材を買ってきて自分の家にある重箱やタッパーなどに盛り付けるおせち料理から、お取り寄せでおせちを予約し、購入する形に変わってきているのがわかります。
参考:PR TIMES【2022年おせちに関するトレンド調査】
最後にオススメのお取り寄せおせちをご紹介します。
特選土佐おせち「いごっそう」
株式会社YUKARIが運営するEC事業でも、ダイヤモンドダイニング様とタッグを組み、おせちを完全予約販売制の特別販売をしています。
数多くの飲食店を運営する、ダイヤモンドダイニング様だからこそできました。
名店「わらやき屋」の大人気メニュー、かつおの藁焼きを二節加えた、土佐を感じる豪華おせちです。
全55品の四段重で、海の幸・大地の恵みを詰め込んで、味にも見栄えにもこだわったものになっています。
2022年のお正月は「土佐おせち いごっそう」と共に、特別なおうち時間を是非ご家族やご友人と一緒にお楽しみください。
注文は下記をご覧ください。
MADOKA:新・「土佐おせち いごっそう」
※申込期限:2021年12月10日 18:00まで
おわりに
いかかでしたでしょうか?
おせちのルーツからはじまり、おせちの具材の意味や最近のトレンドを紹介してきました。
来年の正月は今年に比べて比較的帰省する人が多いのではないでしょうか?
そうでない方も、ご家族や親御さんに日ごろの感謝の代わりにギフトとして送ってみてはいかがでしょうか。
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