もうすぐ年末年始、寒い季節には温かい食べ物が食べたくなります。
鍋も良いですが、日本酒が好きな方はおでんも合いますね。
地方によって料理に違いがあるように、おでんも全国で違いがあります。
地方特有の食材や味付けをしており、それぞれ魅力があります。
今回は全国のおでんの違いをご紹介するとともに、ご自宅でできる圧力鍋を使用した簡単レシピをご紹介します。
おでんの由来とは!
今では、広く親しまれている料理の1つであるおでんですが、その由来はどこから来るのでしょう。
様々な説がありますが、おでんの由来は室町時代から宮中に使える女房が使い始めた「田楽」に由来すると言われています。
串にさして焼いた豆腐が田楽と呼ばれており、言葉がだんだん変化し、今の「おでん」になりました。
江戸時代初期までは、串にさして焼いたものがおでんと呼ばれていましたが、江戸時代後期から醬油の製造が盛んになり、醤油で煮込んだおでんが誕生しました。
そして、1923年に発生した関東大震災において、関西の料理人が関東に集まり、炊き出しのボランティアで振る舞われたのが、関西風にアレンジされた「関東煮」であり、それ以降出汁のきいたおでんが関東に広がり始めました。
現在では、家庭の食卓に出る鍋料理の中で、すき焼きやキムチ鍋、寄せ鍋を抑えておでんが上位になるなど、全国で愛される料理になりました。
おでんは家族みんなで食べれ、好きな具材を選んで食べれるので老若男女問わず楽しく、美味しく食べることが出来ます。
参考:https://zatsuneta.com/archives/006213.html
北海道から沖縄まで、全国のおでんの違いと地方特有の食材!
冬の定番料理の1つとなったおでん、全国どこでも食べることが出来ますが、実は地方によって特有の食材があることはご存じでしょうか。
料理の中でも自由度が高いため、スープや入れる具材を変えることでいつもと違ったおでんを楽しむことが出来ます。
今回は北海道、関東、中部、関西、そして九州のおでんをご紹介します。
①北海道おでん
だし:昆布だし
特有の具材:フキ
フキ以外で特徴的な食材は、さつま揚げ、ホタテ、ツブ貝などです。
シンプルな昆布だしで、食材のうまみを存分に味わえるおでんになります。
②関東のおでん
だし:カツオだしの醤油ベース
特有の具材:ちくわぶ、スジ
関東特有の食材であるちくわぶは、小麦粉と塩と水を練って茹でた食材になります。
だしがしみ込んでいるちくわぶは、最高に美味しいです。
また、スジは魚の白身と軟骨を練った練り物になります。
軟骨のコリっとした食感を楽しみながら味わえます。
他の地域に比べると練り物が多いことが特徴です。
③中部のおでん
・静岡おでん
だし:牛すじのだし
特有の食材:黒はんぺん
静岡には「おでん横丁」と呼ばれる飲食店街があるほど、おでん熱が高い地域です。
黒いスープは見た目でもインパクトが大きいです。
また、おでんに振りかけて食べる「だし粉」と「青のり」は絶品です。
1本1本串に刺さっている状態も特徴で、リピーターも多いです。
・味噌おでん
だし:味噌
特有の食材:なし
特有の食材はありませんが、味噌ベースのだしがしみ込んでいるおでんは絶品です。
お酒のおつまみには最高です。
④関西のおでん
だし:姫路は濃口醤油に生姜を溶かしており、京都は昆布と醤油であっさり
特有の具材:牛すじ、たこ、くじら肉
関西で有名なおでんは姫路おでんです。
醤油に生姜を溶かしたタレは、食欲をそそり、何個でもおでんを食べることが出来ます。
また、京都では京野菜や豆富を使ったおでんが多く、ヘルシーです。
また、じゃがいもが多く使用されています。
⑤九州のおでん
だし:甘めのうまくち醤油
特有の食材:餃子巻き
九州のおでんでは、比較的甘めに味付けをするのが一般的です。そこに、人気の具材である「餃子巻き」を投入します。
餃子巻きは魚のすり身を巻いて揚げたものになります。沖縄では豚足が入っていることもあるそうです。
餃子巻きや関東のスジに静岡のだし粉と青のりをかけて食べてみたいですね。
どの組み合わせで食べても美味しそうですね。
参考:https://www.jalan.net/news/article/465771/
圧力鍋を使用して自宅で簡単に作れるおでんレシピ!
では、最後にご自宅で簡単に作れるおでんレシピをご紹介しましょう。
通常の鍋を使っても問題ないですが、短時間で味がしみたおでんを作るには圧力鍋を使用したほうが良いです。
自宅でおでんを作るときは、おでんに入れたい具材を鍋に入れ5分ほど加圧します。
その後、中の圧力が抜けるのを待つだけです。簡単ですね。
ただ、じゃがいもやねりものなど圧力鍋に入れると、くずれてしまう食材もあるので十分に注意してください。
おわりに
冬になると食べたくなるおでん、全国のおでんレシピを参考に食材とスープの組み合わせを変えることで、オリジナルのおでんが作れます。
是非、お試しください。
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