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酔いの段階や脳科学を学ぶとお酒をもっと楽しめる!詳細はこちら

最近またお酒を飲む機会が増えてきましたが、お酒を飲んでこんな体験をしたことがあるのではないでしょうか?

お酒は飲めば飲むほど楽しくなるけど、判断力が鈍くなり、さらには記憶がなくなってしまう。
なぜそんなことが起こるのでしょうか?

せっかくなら楽しいままでいたいですよね!
脳科学の勉強をすると、賢く楽しく酔えるようになると思い、調べてみたのでぜひ読んでみてください。


酔いの段階


お酒を飲むと酔った状態になります。
「酔う」とは、血液に溶け込んで脳に運ばれたアルコールによって脳が麻痺する状態を指します。

その脳の麻痺具合によって段階が変わります。
酔いの段階は「爽快」「ほろ酔い」「酩酊」「泥酔」「昏睡」の5段階に分けられます。

これら酔いの段階は、脳のどの部分まで麻痺をしてくるかによって変わりり、大きく分けて「大脳」の麻痺、「小脳」の麻痺、「脳幹」の麻痺があります。
「大脳」は理性や言語、記憶を司る働きをし、「小脳」は主に運動機能を司り、「脳幹」は生命維持に必要な呼吸や消化を司ります。

それぞれの酔いの段階がどの部分の麻痺の状態を指すか説明していきます。

  • 「爽快」「ほろ酔い」:大脳の麻痺
    楽しく飲めるおすすめの状態
  • 「酩酊」「泥酔」:小脳の麻痺
    記憶を無くしたり、歩けなくなる危険な状態
  • 「泥酔」「昏睡」:脳幹の麻痺
    生命維持機能が麻痺し死の危険あり

参考:酔いの程度を判定してみましょう

大脳レベルまでの麻痺であれば、楽しく飲める状態です。
この状態について詳しく調べてみました。


おすすめの酔いの段階


「爽快」または「ほろ酔い」

お酒を楽しく飲めるおすすめの酔いの段階です。
気分が高揚して会話が盛り上がっている時ですね。

この段階の時は、大脳の表面を占めている部分が麻痺してきます。
この部分は大脳新皮質と言って、人間の進化的に新しい部分であり、合理的で分析的な思考や、言語機能を司ります。

大脳新皮質が麻痺すると、人間関係を上手に築く為に気を使ったり、社会の中で上手に生きようとする機能が低下して、自分の感情が出やすくなります。
羞恥心がなくなり、笑いやすくなるため会話が盛り上がるなど、初対面の人や会社の人と打ち解けたい時はこの状態が最適ではないしょうか。

立ち飲み屋さんで隣の人と仲良くなりやすいのはお酒のおかげかもしれませんね。

「酩酊(めいてい)」

さらに飲酒を続けると、大脳の奥深くまで麻痺してきます。
大したことないことでも笑ったり、泣いたり、怒ったりする経験があるのではないでしょうか?
この状態は「酩酊」と言えます。

この原因は大脳辺縁系の麻痺です。
大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)とは、以下からなる大脳の奥深くに存在する部位です。

  • 帯状回(たいじょうかい)
    意思決定に関わる部分
  • 偏桃体(へんとうたい)
    直観力、価値判断に関わる部分
  • 海馬(かいば)
    短期的記憶に関わる部分
  • 海馬傍回(かいばぼうかい)
    画像認識に関わる部分
  • 側坐核(そくざかく)
    快感に関わる部分

つまり、人間の感情を司る部分です。
お酒を飲み過ぎるとこれらの機能が麻痺するため、感情が揺れ動くのも納得ですよね。

特に海馬と海馬傍回の働きを見ると、記憶に関わるということが解明されているため、飲み過ぎて記憶がないという現象も説明できます。
この状態まで酔うと周りに迷惑をかける危険性があるので、あまりおすすめの酔い方とは言えません。

ただ、記憶がないのに家に帰れてる経験をしたことがある人にとっては、なぜかと疑問に思う人もいるのではないでしょうか?
そんな方はこちらをご覧ください。
酔っ払って記憶がない…、なのに家に帰れている理由とは!?

では、これ以上飲むとどうなってしまうのでしょうか?


飲み過ぎる危険性について


飲み過ぎるとどんな危険性があるのでしょうか?

「泥酔(でいすい)」

大脳が麻痺した次は、小脳が麻痺してきます。
運動機能が正常に働かなくなるので、立ち上がれなくなったり、まっすぐ歩くことができなくなったりします。
これが「泥酔」状態です。

小脳は、脳を背側から見たときに大脳の尾側に位置し、カリフラワー状の脳幹の後ろの方からコブのように張り出した小さな器官です。
大脳の10分の1の大きさしかないにもかかわらず、はるかに多くの神経細胞が存在します。
小脳の主要な機能は知覚と運動機能です。

麻痺すると、運動機能に異常をきたし、精密な運動ができなくなります。
知覚も麻痺しているので、視覚、聴覚、触覚情報が正常に機能していないので平衡感覚を失います。
一人で飲みに行ってこの状態になるととても危険ですよね。

「昏睡(こんすい)」

何らかの理由でさらに段階が進むと、小脳が麻痺した次は、脳幹が麻痺してきます。
意識を失ったり、揺り動しても起きないといった現象が起きます。
「昏睡」と呼ばれ、生命の危険がありますので、見かけたらすぐに救急車を呼んだほうが良いでしょう。

脳幹の延髄(えんずい)は、小脳の下あたりから首に位置する部分にあり、細長い形をしています。
ここが麻痺すると、嘔吐、嚥下、唾液、呼吸および循環、消化の中枢を含む生命維持に不可欠な機能が働かなくなり、最悪死亡してしまうケースもあります。

普段、当たり前のように呼吸をしていますが、これは脳幹にある延髄の働きのおかげなのです。
そのため、脳幹まで麻痺するような量を飲むのはやめましょう。


楽しく飲める目安と飲み方


飲みすぎる危険性は理解できても、楽しく飲める目安はなんだろうと思う人もいるのではないでしょうか?
それは、飲む量と飲み方です。

飲む量

体内に含まれる純アルコール量を計算することによって、どのくらいの杯数を飲んだら危険か予想できます。

純アルコール量の計算方法:飲んだ分量(ml)×アルコール度数/100×アルコールの比重(0.8)

  • 生中2杯の場合
    飲んだ分量(330ml×2)×アルコール度数(5%)/100×アルコールの比重(0.8)=26g
    参考:酔いのメカニズム

楽しく飲める「爽快」や「ほろ酔い」の状態は、目安として純アルコール20~25g、生ビール中ジョッキ2杯程度で、この状態になると覚えておくとよいでしょう。
※個人差はあります。

ちなみに、「酩酊」や「泥酔」の状態は、目安として純アルコール約100g、生ビール中ジョッキ8杯程度で、この状態になると覚えておくとよいでしょう。
※個人差はあります。

お酒に対する強さはもちろん、お酒を飲むペースや体格、体調によっても個人差がありますので、あくまでも参考値としてお考えください。

飲み方

飲み方で注意する点は、飲むペースと空腹度です。

当たり前かもしれませんが、飲むペースは時間をかけて飲んだほうが良いです。
また、1杯目より2杯目、2杯目より3杯目を飲むのに、より時間をかけて飲むことを心がけましょう、

空腹時に飲むと体への吸収が早くなるので、食事を楽しみながらお酒を楽しみましょう。
空腹だと胃から腸へすぐに到達してしまいます。
アルコールの吸収は、胃よりも腸からの吸収の方が早いので、血中アルコール濃度が早く上がってしまいます。

飲む前もしくは飲んでる時のおすすめの食事は、おつまみの代表であるするめや枝豆です。
アルコールを分解するのにタンパク質が使われるので、タンパク質が多く含まれる食事が良いそうです。

お酒は楽しく飲めることが一番です。
自分のお酒の許容量を把握した上で酔いを調整し、楽しい時間を長く過ごせるようにしましょう。


おわりに


今回は、脳科学を勉強して、酔いの段階と脳機能の麻痺について調べて説明しました。

個人差はありますが、自分に合ったお酒の量を把握しておくのは大切です。
今回お伝えした知識をぜひ参考にしてください。

お酒の量だけでなく、その日の体調にあわせたり、飲むペースをなるべくゆっくりにするなど、自分に合った飲み方を把握して、ぜひお酒をもっと楽しみましょう!

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