”飲みニケーション”という言葉がありますよね。
飲み会こそ上司としっかり話して仲良くなれる最高の機会です。
上司と同じものが飲めたら、もっと上司に近づけるような気がするけれど、上司と同じお酒を飲めるようになるってハードルが高いですよね。
特に日本酒は、いろんな種類もあるし、悪酔いするイメージもあります。
そんなときに飲みやすい日本酒を知っていたら、自信持って上司にお酌できます。
そして悪酔いしない方法を知っていれば、飲み会直後や翌日も楽しく過ごせます。
「君、日本酒飲めるんだ?もっと語らないか?」と言われたときには、上司の心を完全につかんでいます。
今回は初心者でもおすすめの日本酒と、悪酔いしない方法をご紹介します。
初心者におすすめな日本酒4選!
日本酒の種類は大きくわけて2つに分けられます。
〇純米タイプ
- お米とお水と米麹のみでできているお酒
- 炊き立てのお米を彷彿させるような濃厚な味わい
- 精米歩合が70%以上だと雑味や苦みを感じやすい
〇本醸造タイプ
- お米とお水と米麴で製造し、途中で主にサトウキビを原料とする醸造アルコールを添加しているお酒
- お米の雑味が抑えられて爽やかな味わいになる
- お米とアルコールの味が別々にくると感じる方もいる
また精米歩合(お米の削り具合)によっても呼び方がかわってきます。
精米歩合 | 純米タイプ | 本醸造タイプ |
50%以下 | 大吟醸酒 | 純米大吟醸酒 |
60%以下 | 吟醸酒 | 純米吟醸酒 |
特別本醸造酒 | 特別純米酒 | |
70%以下 | 本醸造酒 | 純米酒 |
規定なし | 普通酒 |
日本酒初心者は、雑味が少なくてフルーティに感じられる「純米大吟醸・純米吟醸」を選ぶとよいでしょう。
今回はおすすめの日本酒を4つご紹介させていただきます。
〇純米大吟醸:旭酒造「獺祭(だっさい)純米大吟醸45」(山口県)
飲みやすいといわれ、日本酒初心者にも有名なお酒ですね。その理由は、メインの日本酒がすべて純米大吟醸だからです。
精米歩合45%が獺祭のスタンダードと呼ばれています。
米のふくよかな甘い香りと、リンゴのようなフルーティな香りが醍醐味。雑味のない透明感のある喉ごしです。
〇純米大吟醸:白瀧(しらたき)酒造「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」(新潟県)
その名の通り、水のような飲みやすさと上質な香りが特徴です。
華やかさと気品あふれる香り、程よい酸味のキレと、雪解け水のようなかろやかでほんのりとした甘み。
そのすべてが口のなかでゆっくりとほどけるようです。
〇純米吟醸:朝日酒造「久保田 紅寿(こうじゅ)」(新潟県)
若いバナナのようなさわやかな香りで、まろやかな口当たりとほのかな甘みを感じられる日本酒です。
コクがあるので、しっかりめの味付けの料理にも合わせやすいです。
〇純米吟醸:酔鯨(すいげい)酒造「純米吟醸 吟麗(ぎんれい)」(高知県)
こちらは少し辛口めのお酒。香りはおだやかで、素材の旨味に独特の酸味が広がります。
刺身のようなあっさりとした和食との相性とよく、こってりした料理の油分もさらりと流します。
日本酒が好きな上司に選ぶと喜ばれやすいです。
悪酔いはもうしない!日本酒を美味しく飲むコツとは?
「日本酒は悪酔いしやすい」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
しかしながら、日本酒に限ったことではありません。
悪酔いとは、アルコールを一気に摂取することによって、体内の酵素がアルコールの分解に間に合わずに、気持ち悪くなったりすることです。
だから、日本酒に限らず、アルコール濃度が高いお酒なら少量でなりやすいですし、ビールは日本酒よりもアルコール濃度は低いですが量を飲めば悪酔いする可能性は大いにあります。
ちなみに、純米酒よりも醸造アルコールが加えられている日本酒のほうが酔いやすい、というのも間違いです。
アルコールの含有量によって悪酔いするかどうかが変わってくるため、醸造アルコールが加えられているかどうかは関係がありません。
とはいえ、醸造アルコールが加えられている日本酒は、お酒の味とアルコールの味が別々にくるような味わいがします。
そのためアルコールの味を感じやすく、悪酔いしやすいイメージにつながりやすいのかもしれません。
なので、初めての方は味に慣れるまでは純米酒を選ぶといいでしょう。
さて、ここからは悪酔いをしにくくなるコツをお伝えします。
ただ、注意していただきたいのは、体質的にお酒に弱い人が酔いにくくするコツではありません。
そのような方は、アルコールの分解酵素の量がそもそも少ないため、自身の限界のアルコールの量を飲めば悪酔いをします。
自身がどのくらいのお酒が飲めるのかを確認しながら嗜むようにしてください。
今回は3つのコツを紹介します。
〇和らぎ水を飲むこと
お酒の合間にお水を飲むことで、お酒の摂取のスピードを下げることができます。
アルコールの吸収が、お水を飲むことによって緩やかになって酔いにくくなります。
また、アルコールの利尿作用による脱水症状の予防にも寄与します。
日本酒の場合は、日本酒の量と同等~2倍量を飲むようにすると酔いがまわりにくく、悪酔いもしにくくなります。
冷たい水でなくても、お茶でも同等の効果があります。
〇おつまみを食べること
胃の中に食べ物が入っていると、お酒が胃の中に留まりやすく、ゆっくりと吸収される傾向にあります。
逆に、空腹の状態でお酒を飲むと吸収されやすくなってしまい、悪酔いにつながりやすくなります。
おつまみを食べながらお酒を飲むことを意識していきましょう。
特に揚げ物などの油の含んだおつまみが有効であるといわれています。
油分は胃での吸収時間が長いため、それだけアルコールが留まりやすくなり、アルコールの吸収も遅くすることができます。
〇サプリメントを利用すること
お酒の酔いを抑える栄養ドリンクやサプリメントが市販されています。
人によって効果の有無が分かれるようなので、参考程度にしていただくのが良いでしょう。
これを知っていれば仕事も人間関係も円滑に!お酒の席のマナーとは?
お酒の席では相手に気持ちよく過ごしてもらうことが一番です。
また、マナーを身につけていると上司への気遣いのアピールにもなります。
「お、君よく知っているね?」なんて言われた翌日には、次の仕事を任せてくれるようなかわいがられる存在になっているかも…?
日本酒を飲むときに意識したほうが良いマナーはなんでしょうか。
~注ぎ手~
〇注ぐ前に
日本酒の場合、おちょこをテーブルの上に置いたままお酒を注ぐのはタブーとされています。必ず、手にもったおちょこに注ぐようにしてください。
注ぐときには相手の前から行ってください。もし席の都合で後方から注がなければならないときには、席の右側から注ぎましょう。
〇注ぐとき
徳利を右手でしっかりと持ち、左手は注ぎ口の近くに添えましょう。
この時に徳利がおちょこに触れないように静かに注ぎます。
注ぎ終わりは徳利の口先を軽く回してお酒が垂れないようにしましょう。
~受け手~
〇注ぐ前
おちょこに残っているお酒を一口飲んでから差し出します。
〇注がれるとき
注がれるときにはおちょこを机に置いたままにせず、必ず手に持ちます。
右手におちょこを持ち、左手をおちょこの下に添えます。
注いでもらったらすぐ机にはおかず、その場で一口飲んでから置きましょう。
最後に、お酒の席でやってはいけないNGマナーもまとめましたので、併せて覚えておくとよいでしょう。
~NGなマナー~
- のぞき徳利 お酒が残っているか徳利をのぞいて確認すること
- 振り徳利 徳利を振ってお酒が残っているか確認すること
- 併せ徳利 少しずつ残っているお酒を集めて1本の徳利にまとめる行為
- 逆手徳利 お酒を注ぐときの右手を返して上に向けること
- 逆さ杯 おちょこを裏返してテーブルに置くこと
- なみなみ注ぐ 飲みにくくこぼす原因にもなります
おわりに
これらをマスターすれば、これからいきなり「まあまあ、飲みなよ」といきなり日本酒を渡されても、怖いものなし!
ぜひ意識してみてはいかがでしょうか。
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