本格的に秋が到来してきている10月ともなると、2021年度上期の業績が見えてきている人も多いと思いますが、上期の仕事の業績はいかがでしたか?
上期の業績が不満であったり、何かやり残したことがある人は、下期の業績アップにこだわって仕事をしてみるのも良いと思います。
2021年の下期がスタートしましたが、この季節は人事異動の季節でもあります。
ここ1ヶ月で、人事異動の内示を受けた人も多いのではないでしょうか?
受けた人事異動について、異動先に納得している人もいれば、異動先に納得していない人もいると思いますが、なぜ人事異動は発生するのでしょうか?
また、人事異動はどのような人が対象となるのでしょうか?
今回は、人事異動の必要性、人事異動の対象となる人の特徴、そして、人事異動の意外なメリットを紹介します。
人事異動の必要性
そもそも、定期的に人事異動が発生するのはなぜでしょうか?
それは、大きく4つの理由があります。
人事異動の理由①:事業での目標達成
1つ目は最もシンプルな人事異動の理由です。
会社で立ち上げている事業や進行中のプロジェクトで、責任者が目標を達成するために必要な人材を募集することで、人事異動が発生します。
この場合、会社側から能力が認められて、その人材が必要と判断された時に人事異動が成り立ちます。
すなわち、異動先の事業やプロジェクトの即戦力が期待されての異動です。
この理由での人事異動が一番多いのではないかと考えられます。
会社都合の人事異動で、人事異動の対象となる本人の意思とは無関係で起こるため、人事異動の内示を受けた時に驚くことが多いです。
このような人事異動の時は、どのような能力が評価されたか、背景も合わせて知りたいですね。
人事異動の理由②:人材育成
これも会社都合の人事異動です。
会社側の人材育成プランから、その人材を会社が求める人材へと成長させるために、人事異動が発生する場合があります。
人材の成長は会社にとって確実にプラスとなるので、会社としての能力アップの一貫としての人事異動です。
この理由も人事異動の対象となる本人の意思とは無関係で起こるため、人事異動の内示を受けた時に驚くことが多いです。
そのため、なぜ人事異動が起こったのか、人事異動を伝えてきた側の意図も合わせて知りたいですね。
人事異動の理由③:組織の活性化
これも会社都合の人事異動です。
会社では、新たな人材が組織に入ると組織が活性化すると考えられているため、活性化を目的とした人事異動です。
確かに、新たな人がそのプロジェクトを推進しているチームに加わると、チームの空気が変わることは感じます。
ただ、この人事異動のケースは、本人の意向とはかなり異なる人事異動となる場合が多いです。
また、なぜか人事異動の理由を明かされない場合が多いため、人事異動の内示を受けた時に驚くことが多いですし、人事異動を伝える側と伝えられた側で揉めることがあります。
人事異動を伝える側は、言葉や背景などを配慮をした上で伝えてほしいですね。
人事異動の理由④:会社の安定稼働
これも会社都合の人事異動となります。
先述した理由①では、会社の業績アップをするための人事異動でしたが、会社の事業の稼働を継続するための人事異動もあります。いわゆる「ジョブローテーション」ですね。
ジョブローテーションの目的は、多くの人材に複数の部門を経験させておくことです。
そうすることで、とある部門で人材が足りない状況が発生した場合があっても、即席で経験者をアサインすることができ、臨時対応が可能となります。
会社としては事業の安定的稼働に繋がるため、事業の売り上げを安定して維持することができます。
この理由の場合、会社の規則や毎年恒例のイベントとして説明があったりするので、人事異動を伝えられてもそこまで驚くこともなく、素直に受け取れますね。
上記の通り、定期的に人事異動が発生するのは、基本的にはすべて会社都合です。
事前に希望を伝えることができる場合もありますし、プロジェクトの責任者など、人材を希望する立場になる場合もありますが、最終判断は会社になります。
人事異動の対象となりやすい人の特徴
人事異動は会社都合のため、会社側の英断によって決まっていると思われがちですが、実は人事異動の対象となりやすい人がいます。
その特徴としては、以下の4つがあります。
人事異動の対象となりやすい人①:会社に貢献していない人
会社の業績に貢献していない人は、人事異動の対象となりやすいです。
理由は、会社の認識だけでなく、本人も会社の業績に貢献していないことを理解していることが多いため、異動に対して断りにくいと考えられるからです。
人事異動を伝えるのは、課長などその人の上司に当たる人のため、ぞのような背景があると、上司も人事異動を伝えやすくなります。
人事異動の対象となりやすい人②:単純に言いやすい人
若くて独身の男性など、単純に言いやすい人は、人事異動の対象となりやすいです。
「この人は断らないだろう」と会社側で考えられているため、上司は気軽に人事異動を伝えてきます。
人事異動の対象となりやすい人③:活躍している人
意外かもしれませんが、実は、仕事で今まさに活躍して会社に貢献している人は、人事異動の対象となりやすいです。
理由は、活躍している人にスキルアップの機会を設けることで、会社により貢献してもらおうという理由があるからです。
人事異動の対象となりやすい人④:プライベートが大きく変わった人
会社によって変わる部分ではありますが、出産など、プライベートで大きな変化があった人は、人事異動の対象となりやすいです。
この場合は、会社がその人材に気を使ったり、良かれと思って人事異動するパターンが多いです。
上記の通り、少なからず人事異動の対象となりやすい人はいます。
必ずしも当てはまるわけではありませんが、もし人事異動を希望していない場合は、そうならないよう普段から上司とコミュニケーションを取っておくと良いですね。
人事異動によって得られるプラス面
映画やドラマの影響もあり、人事異動に対してネガティブなイメージがあるかもしれませんが、実はかなりプラスの面もあります。
例えば技術部門から営業部門に行った場合、技術部門の大変さを理解しつつ、営業部門の業務内容や大変さも理解できるようになります。
その結果、両部門の橋渡しをしたり、相互理解を深めることで業務改善に繋がったり、多くの仕事ができるようになります。
このように、スキルアップの面で人事異動はかなりプラスに働きます。
また、人事異動は人脈形成というプラス面もあります。
社内の人脈は何か目標達成する時やトラブルで助けてほしい時など、人事異動によって得た人脈は非常に役に立ちます。
実際に多い話で、本社でリストラにあった場合、その人がグループ会社で拾われるというケースがあります。
その時に拾ってくれたグループ会社は、人事異動で仲良くなった上司や部下だったりします。
他にも、上司や会社と密にコミュニケーションが取れていれば、自分のプライベートに合わせたような人事異動もあったりします。
断ることができる人事異動もありますが、上記のようなプラス面があるため、積極的に受けた方が良い場合が多いです。
人事異動が発生したときは、しっかりと人事異動のプラスを考えて、気持ち良く異動できると良いですね。
おわりに
今回は人事異動の必要性や人事異動の対象となる人の特徴、そして、人事異動の意外なプラス面を紹介しました。
異動となると、生活が変わったり、映画やドラマなどの影響でネガティブなイメージがあったりしますが、実はプラスの面もかなり多くあります。
もし人事異動の対象となった人は、しっかりとこのプラスの面に目を向けて、異動にポジティブに挑んでみてはいかがでしょうか?
次回もまた一読いただけると幸いです。
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