5月5日はこどもの日。
小さい頃は鯉のぼりを立てたり、柏餅や美味しいご飯を囲んでお祝いされていたと思います。
実はこのこどもの日、「菖蒲の節句」でもあるのをご存じですか?
「端午の節句」の別名で、厄除けや延命長寿を願う日として、古来から伝えられてきた日です。
そしてこの菖蒲の節句では、菖蒲酒を飲んだり、菖蒲湯につかることで、厄除けができると言われています。
今回は、そんな菖蒲酒と菖蒲湯について紹介していきます。
菖蒲酒の意味と作り方
厄除け効果のある菖蒲は、端午の節句には欠かせないもの。
菖蒲湯だけではなく、大人は日本酒に菖蒲を入れて香りを楽しむ、菖蒲酒でお祝いしませんか?
〇菖蒲酒の効果、効能
菖蒲酒には、厄除けや邪気払い効果があるといわれています。
端午の節句に菖蒲(しょうぶ)が使われるのは、「勝負(しょうぶ)」や「尚武(しょうぶ:武道・武勇を重んじること)」といった言葉にかけたり、厄除けや邪気払いの意味からきています。
また、菖蒲の香りにはリラックス効果に期待ができるそうです。
菖蒲の根の部分は漢方としても利用されており、主に鎮痛や消化促進の作用などが期待されています。
〇菖蒲酒の作り方
菖蒲酒は、菖蒲の根を日本酒に入れて作りますが、菖蒲の根はなかなか売られていません。
葉の方はスーパーや花屋、八百屋で4月末から5月5日まで売られている事が多いです。
基本的に店頭ではこの期間しか置かれないそうです。
購入の際、「花菖蒲」と呼ばれる物がありますが、こちらでは菖蒲酒を作れないので「葉菖蒲」「香り菖蒲」「匂い菖蒲」を選びましょう。
菖蒲の根が手に入らない場合は、葉の根元の部分を使用して作ってみましょう。
- 菖蒲の葉の根元部分を薄く切ります(根を利用する場合も同様)。
- 薄く切った後は数枚程度、菖蒲を徳利や銚子に入れた日本酒にちらすだけで菖蒲酒の完成になります。
- 菖蒲は、長く日本酒に浸してしまうとアクが出てしまうので、飲む前に30分程度浸してから飲み切ることをおすすめしているそうです。
※参考文献
端午の節句を祝う!縁起の良い料理や菖蒲酒を作ろう
菖蒲湯の意味、効果と作り方
菖蒲湯とは、菖蒲の葉や根を入れたお風呂の事です。
菖蒲酒のように厄除けや邪気払いの効果があります。
5月5日は季節の変わり目でもあり、寒かったり暑かったり不安定な気候です。
体調を崩しやすいこの時期に菖蒲湯に浸かり、無病息災を願ったとされています。
〇菖蒲湯の作り方
- 菖蒲の目安は10本程度、各家庭で浴槽の大きさも異なりますので、お好みで増やしたり減らしたりして下さい。
- 特に切ったりせず、そのまま輪ゴム等で束ねて入れます。
- 菖蒲の有効成分は、葉より根元のピンク色の方にあるので、根本は切らずにそのまま使いましょう。
〇菖蒲湯の効果効能
菖蒲湯にはリラックス作用や血行促進の効果がある他、下記にも効くと言われています。
- 肩こり、腰痛
- 神経痛
- リュウマチ
- 血行促進
- 冷え性
- 筋肉痛
- 保湿、消毒
- リラックス効果
また、菖蒲は頭に巻くと賢くなるという言い伝えがあるそうです。
付け方としては、酔っ払ったサラリーマンが頭にネクタイをつけるそのもののようです。
祖父祖母世代は子供の頃に頭によく巻かれたという方が結構いました。
※参考文献
端午の節句こどもの日に菖蒲湯に入るのはなぜ?由来と菖蒲の効果効能
母に感謝しよう
子供の日は子供だけではなく、母に感謝する日でもある事をご存知でしょうか。
なんと、「祝日法」という法律でも定められています。
子供が成長する過程で、母親という存在がどれだけ大きいかを考えてもらう日でもあるのです。
昔は今のように産婦人科も少なく、出産は母親にとって命懸けでした。
そのことから、子供は自分を産んでくれた母親にも感謝をする。
という意味が込められたそうです。
母の日という日もありますが、それはまた扱いが異なるので、子供の日には是非母親に感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
もちろん、母親だけではなく父親にも感謝を伝えましょう。
まとめ
こどもの日は小さい子供だけでなく、自分達もいつまでも親の子供です。
大人になった方も、今だからこそ菖蒲酒で親と飲んだり料理を振る舞ったりして感謝の気持ちを伝えてみましょう。
子どもの日にはぜひ菖蒲酒や菖蒲風呂で季節の行事を楽しんでみてください。
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