2050年、世界の人口は100億人へと増加し爆発的に増えることで、食糧難になると言われています。
そこで、貴重なタンパク源となり、生育に必要な水や飼料が少なく、環境の負荷が小さい「昆虫食」が注目されています。
良いことだらけなのはわかるけれど、、、ちょっと見た目が。
味ってどうなんだろう?
衛生面が心配…
という方も多いはず。
先にお伝えしておきますが、昆虫食はきちんと食用に養殖されていますので、衛生面の心配は不要です。
また、見た目や味についても工夫がされています。
ということで今回は、昆虫食の中で最も期待されているコオロギにスポットをあててみました。
そもそも衛生面は問題ないのか?
卵を大量に産んで短期間に成長する効率性が良いので養殖が簡単、
餌となる飼料も牛や豚、鳥と比べても圧倒的に少ないので、地球環境への負荷が軽いなど、良いことづくめな昆虫。
2013年、国際連合食糧農業機関(FAO)が、昆虫が今後の食糧の資源のひとつになり得るというレポートを発表しています。
衛生面が心配となってしまうのは、マラリアやテング熱の媒体となった、蚊やハエのイメージが強いからです。
日本では、保健所の許可を得ていれば扱えますが、欧州では法律で取扱いについて定められています。
2018年1月に、「EU新食品規定」が施行され、昆虫を食糧として認めることを明記した法律です。衛生面での審査が通れば、昆虫を食糧として販売できるようになりました。
ただ、甲殻類(カニやエビなど)のアレルギーを持っている方は、昆虫が同じ無脊椎動物でもあるので注意が必要とのことです。
日本では伝統食でもある昆虫食
イナゴの佃煮、蜂の子の煮物などは、季節によって取れる食材として、一般的な家庭料理でした。
長野県伊那市(伊那谷地域)では、ざざ虫、蚕のさなぎなども佃煮として食べる習慣が残り、注目されています。
実は、大正時代までは約55種類の虫を食べ、薬用にも123種類ほど利用していたといいます。
段々と食べれなくなった理由としては、季節によっての採取量が安定せず、高価になること。
スーパーの台頭で、スーパーに陳列されていないものが一般的とされなくなったことがあげられるそうです。
最近の注目は、食用コオロギ。
最近では、他の食肉と同等と言われている、タンパク質含有量が多い”食用コオロギ”が期待されています。
可食率が100%で余すところなく食べることができ、昔から身近に飼っていて養殖のノウハウがあり、手軽に飼育できるのも理由となっているそうです。
さて、そんな注目のコオロギを食べられる昆虫食の専門店やコオロギを使用したお菓子があります。
◎アントシカダ
22年間、昆虫を食べている店主によって、昼はコオロギラーメン、夜は昆虫食のフルコースなど昆虫食の魅力を探究するお店。
https://antcicada.com/
◎獣肉酒家米とサーカス
先入観をなくして美味しく楽しくいただいてほしい。多様な食文化に触れてほしいというコンセプトでつくられたお店。
https://asia-tokyo-world.com/
◎コオロギせんべい 無印良品
コオロギパウダーを使用しているので、味も、匂いも、見た目も、昆虫感がないお菓子です。https://www.muji.com/jp/ja/feature/food/460936https://www.muji.com/jp/ja/feature/food/460936
◎チョコバーBagMo
本当にチョコレートの味しかしないので昆虫で作っているとは一切わかりません。
https://bugmo.jp/
おわりに
昆虫食といっても様々。
好奇心旺盛な方であれば、ぜひ専門店へどうぞ。
匂い、味、見た目がちょっとという方は、ぜひお菓子から入ってはいかがでしょうか?
食糧難に備えて少しだけトライしてみるのも良いかもしれません。
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