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人魚姫が教えてくれた、ビールの泡が消えにくい理由

全ては水の泡となる。

王子様に恋をした人魚姫は「美しい声」と引き換えに人間になるが、想いを伝えることができないまま、その恋は実らず最期は海の「泡」となる。

アンデルセン童話「人魚姫」のストーリーは、まるで「泡沫(うたかた) の恋」を表現したかのような悲恋の物語。

 

人魚姫の結末に想いを馳せる。

人間になりたいという願いを叶え
王子様と結ばれたいという夢は叶わず

最期、泡となった人魚姫はやがて水面へと浮かび上がり
淡い波の音よりも儚く、音も立てずに消えたのだろう。

そう。まるでジョッキに注がれた生ビールの泡のように…。

しかし冷静になって考えてみればビールの泡は思ったよりもすぐには消えない。
しかもビールの泡は他の炭酸飲料の泡と比べて長持ちだ。

今回はその理由について紹介したいと思います。

 

ビールの泡もち時間とその理由について


ビールと泡の黄金比率は7:3である、なんてことをよく耳にしますが、ビール工場へ見学に行くと、美味しいビールの注ぎ方について教えてもらえたり、泡まで美味しくこだわったビールサーバーがあったりします。

このように、美味しいビールにとって欠かせない ” 泡 ” ですが、グラスに注がれたビールは、

  • 注ぎ方
  • グラスの綺麗さ
  • グラス内部の水分
  • グラスの温度

によって、泡もち時間が変わります。
とある実験によると、2cmの泡もち時間は最長で2分50秒になったという結果があります。
詳しい実験内容と結果について知りたい方はこちら

一方で、その他の炭酸飲料と比べてビールの泡が持続する理由については、下記のように説明されてます。

ビールは泡を持続する成分として、麦芽由来のタンパク質、ホップ由来の苦味成分「イソα酸」、また多糖類なども関与して泡の持続性を作っているとされています

反対に脂肪や脂肪酸などは泡持ちを悪くする要因になると言われています。

ビールの泡が持続する理由について詳しく知りたい方はこちら

いわれてみれば、ビールの泡はその他の炭酸飲料のように弾ける感じではなく、なめらかで口当たりもクリーミーな感じがします。

このようにビールの泡は、原料由来の成分によって持続性を作り、注ぎ方やグラスの温度などによって、効果を高めているということです。
興味がある方は、ビールの泡にもこだわってみてはいかがでしょうか。

 

終わりに


もし失恋したり、悲しいことがあったときは、苦いビールでも一杯いかがですか?
苦い思い出は泡に包んで飲み込んでしまいましょう。

最後に。
人魚姫のファンに対しビールの泡を関連付けて話をするのは、
ファンの気分を害する可能性があるため注意しましょう。

 

 

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