こんにちは!
飲食店の未来を創造する情報をお届けする「UTAGE(うたげ)」です。
飲食店の皆さまは食品ロスに対してどのようなことに取り組まれているでしょうか。
以前、食産業通信でも食品ロスについて記事に取り上げましたが、(『食品ロスってどんな問題?飲食店ができる食品ロスを削減する方法を紹介します』)
- 仕込みの数や料理のボリュームを調整したり
- 食材の仕入れ管理を徹底したり
- お客様に持ち帰ってもらったりする
など、様々な取り組みを実施されていると思います。
管理徹底していたとしても、食品ロスを完全になくすことはできませんが、
さらなる改善に努める飲食店様も多いと思います。
そこで、今回はさらに食品ロスを削減するために、いま話題の「Let(レット)」というアプリについて
以下の流れでご紹介いたします。
- 日本の食品ロス削減に向けての現状
- 「Let(レット)」とは?
- 「Let(レット)」を飲食店が利用するべきこれだけの理由
- さいごに
1.日本の食品ロス削減に向けての現状
日本の食品ロスは全体で年間600万トン(2018年度時点)にもおよび、
事業系食品ロス(飲食店含む)は年間324万トンと全体の半分以上を占めているというのが現状です。
そんな膨大な食品ロス削減に向けて、2019年に食品ロス削減推進法(正式名称:食品ロスの削減の推進に関する法律)が成立・施行されており、国が中心となって食品ロス削減に力を入れていることが分かります。
その中で、外食事業者に対する基本方針も以下の通り発表されています。
・天候や日取り(曜日)、消費者特性などを考慮した仕入れ、提供の工夫をする。
・消費者が食べきれる量を選択できる仕組み(小盛り・小分けメニューや、要望に応じた量の調整等)を導入する。
・おいしい食べきりを呼び掛ける「3010運動」等の取組を行う。
・消費者の自己責任を前提に、衛生上の注意事項を説明した上で可能な範囲で持ち帰り用容器による残った料理の持ち帰りができることとし、その旨分かりやすい情報提供を行う。
・また、外食事業者以外で食事の提供を行う事業者にあっては、食品ロス削減のための可能な取組を行う。
(出典:『食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針』令和2年3月31日 閣議決定)
ただ、具体的にどのようなことを実施すべきかは、示されいるわけではなく、各々の飲食店が様々な工夫のもと考えて取り組む必要があります。
2.「Let(レット)」とは?
いま注目されている「Let(レット)」というサービスをご存知でしょうか。
Let(レット)は、2018年から利用が始まった食品ロス削減アプリのひとつです。
目的はコロナ渦で在庫を抱えてしまったり、緊急事態宣言が発令されたことによる時短営業で発生した
食品ロスを解決すべく、
飲食店や食品事業者に向けて、初めて出品する方にポイントをプレゼントするなど様々なキャンペーンを打ち出したり、SNSを利用した情報発信などを行ったりしています。
その結果、ユーザー数は2021年1月の時点で230万人だったのが、2021年5月現在では350万人とここ半年近くで急増しており、注目度の高さがうかがえます。
3.「Let(レット)」を飲食店が利用するべきこれだけの理由
そんな食品ロス削減アプリ「Let(レット)」を飲食店が利用すべき理由を紹介いたします。
○スマホから手軽に出品できる!
Let(レット)は、スマホ1つで手軽に出品することができ、注文管理や売上管理もアプリで行うことができます。
余剰在庫を抱えたり、野菜など作りすぎで処分に困っていたりしている事業者と、安く買いたいユーザーとのマッチングサービスで、事業者側は食品ロスをカンタンに削減することができるだけでなく、”捨てるもの”から売上を上げることができます。
○初期費用・月額費用が無料!
なんとこのアプリは初期費用・月額費用が無料です。
アプリ上で出品した商品が売れたときに、販売総額の10%の手数料を支払うだけで良いので、無駄な出費をすることはありません。
○お店の宣伝ができる!
「Let(レット)」では、出品者向けに「表彰制度」を設けており、
売上の観点から”ヒット賞”、口コミの観点より”口コミ賞”を月間で選出しています。
受賞した事業者が商品やお店の魅力について語る「出品者インタビュー」も掲載され、お店をプロモーションすることができます。
また、アプリには口コミ機能があり、商品を実際に受け取ったユーザーからの反応を確かめることができます。
この機能によって、アプリを通じてお客さんにお店の存在を知ってもらうことができ、顧客と繋がる新しいチャネルとして、新規開拓のプラットフォームととらえることもできます。
○お得なキャンペーン
過去には、出品した飲食店や生産者、食品事業者様向けにEC支援金を給付するという取り組みが注目を集めました。
今後、どのようなキャンペーンが展開されるかについても目が離せないです!
(参考:「『Let(レット)』月間ベスト出品者」)
(参考:「レット活用事例」)
4.さいごに
いかがでしたでしょうか。
Let(レット)を使用することで、
作りすぎや仕入れすぎた食品・食材をアプリで出品して購入につながれば、
食品ロス削減に貢献するだけでなく、余った食材で利益を稼ぐこともでき、
なおかつ、お店の宣伝が大々的にできたりとメリットがたくさんあります。
ぜひ「Let(レット)」を利用していただき、お店の経営方針に少しでも役に立つことができれば幸いです。