こんにちは!
飲食店の未来を創造する情報をお届けする「UTAGE(うたげ)」です。
7月に入り、いよいよ夏本番となりました。
冷えたビールが美味しくなる季節、外食の機会も増えそうですね。
飲食店も新型コロナウィルスの感染拡大を防ぎながら、売上を作る為に様々な工夫をされていると思います。
そんな中、厚生労働省が感染症対策として示す「新しい生活様式」の中で、キャッシュレス決済(電子決済)の利用が推奨されています。
緊急事態宣言による休業要請に応じた飲食店の中には、人件費や家賃などの負担が大きく、資金繰りが課題になっているケースが少なくありません。
もちろん、最も資金繰りの改善に効果的なのは現金ですが、感染症予防の観点から非接触のキャッシュレス決済を利用したいというお客様が増えています。
また、キャッシュレス決済を導入すると、日本政策金融公庫から低金利で融資を受けられるなどメリットも多いです。
「新しい生活様式」に対応する為にも、お客様のニーズに応える為にも、キャッシュレス決済の導入を検討している飲食店が増えてくると思います。
そこで今回は、飲食店がキャッシュレス決済を導入する際、どのポイントを意識して検討すべきかをお伝えします。
キャッシュレス決済(電子決済)とは
キャッシュレス決済といえばクレジットカードが頭に浮かびますが、近年では様々な種類のキャッシュレス決済サービスが登場しています。
まずは、キャッシュレス決済サービスの種類を紹介したいと思います。
クレジットカード決済
クレジットカード決済は、専用の機械に通して支払いを済ませ、後日クレジットカード会社から利用金額を請求されるシステムです。
また、近年はデビットカードの利用も増えています。
クレジットカードが後払い形式であるのに対し、デビットカードは銀行口座から即日引き落とされるので、使い過ぎが防ぐことができ、
信用に問題がある人でも持つことができるカードとして需要が高まっています。
電子マネー決済
電子マネー決済は、「PASMO」や「Suica」などに代表される交通系電子マネーカードや、アプリに金額を事前チャージすることで
支払いができる決済方法です。また、キャッシュカードと連携することで、事前チャージせずに利用できるタイプもあります。
QRコード決済
QRコード決済は、スマートフォンのアプリを使って、カメラで二次元バーコードを読み込むことで支払いできる決済方法です。
スマートフォンがあれば誰でも利用できるので、急速に利用者を増やしています。
また、飲食店側はカードリーダーなどの設備を用意する必要がなく、導入コストを低く抑えることができることから、普及スピードはより上がっていくと言われています。
その為、QRコード決済サービス会社は、競うようにポイント還元などのキャンペーンを行いシェア拡大を図っています。
飲食店がキャッシュレス決済を導入する3つのメリット
ここまで、キャッシュレス決済の種類を紹介してきましたが、次にキャッシュレス決済を導入する3つのメリットをお伝えします。
①低金利で融資を受けられる
飲食店がキャッシュレス決済を導入すると、低金利で融資を受けられます。
2020年3月よりキャッシュレス決済を導入に伴う負担軽減を目的として、日本政策金融公庫による低金利融資を受けられるようになりました。
これにより、資金繰りが課題の飲食店も導入しやすくなったと思います。詳しくはこちらをご確認ください。
②業務効率をアップできる
現金決済だと、レジの入力内容と実際の現金有高の確認や、お釣りの準備など、様々な事務作業が伴います。
キャッシュレス決済を導入することで、これらの事務作業が一気に短縮されるため、スタッフの業務効率がアップします。
また、盗難防止対策も不要になるので、セキュリティコストも削減できます。
③お客様を呼び込める
キャッシュレス決済を導入すると、お客様から選ばれる飲食店になります。
今までは利便性やポイント還元施策などのお得感にスポットライトが当たっていましたが、感染症の予防意識の高まりにより、「現金を触りたくない」というニーズも高まっています。
この傾向は続くと考えられるので、キャッシュレス決済を導入することで集客効果が高まります。
キャッシュレス決済を導入する際の検討ポイント
キャッシュレス決済を導入することで享受できるメリットをお伝えしてきましたが、実際に導入する際、どのようなポイントを意識して検討すれば良いのでしょうか。
ポイントは「コスト」と「リスク」の二つだと考えます。
・まず、コスト面について考えます。キャッシュレス決済を導入するには導入・運営コストが掛かります。
また、入金サイクルが遅くなり手数料も割り引かれるので、場合によっては資金繰りがより厳しくなる可能性があります。
その為、低金利融資の制度を活用したり、低コストで入金サイクルが早いQRコード決済の導入を検討したりと工夫が必要だと思います。
・次に、リスク面について説明します。キャッシュレス決済は、インターネットに繋がっている事が前提なので、システム障害が起きると
全面的に機能が失わるリスクがあります。災害などにも非常に弱いです。その為、万が一の事態に備えて現金決済も残しておくのが良いと思います。
上記のようにキャッシュレス決済にもデメリットはありますが、QRコード決済の誕生によって一気に導入のハードルが下がっています。
端末の導入コストは他の決済方法に比べて押さえることができ、専用端末などを準備する必要がないので運用の負担も少ないです。
キャッシュレス決済の導入を検討している方は、まずQRコード決済を導入してみてはいかがでしょうか。
おわりに
今回は、飲食店がキャッシュレス決済を導入する際のポイントをお伝えしました。
キャッシュレス決済を導入すると、お客様だけでなく飲食店側にもメリットがあります。
上手く活用することで新たなビジネスチャンスの創出に繋がり、売上アップに貢献する可能性があります。
きちんとコスト面とリスク面の管理をしながら、確実にチャンスを掴んでいただきたいと思います。
今回の記事がキャッシュレス決済導入のきっかけになれば幸いです。
これからも「UTAGE」では飲食店様の売り上げ、利益アップに貢献する情報を発信していきます。