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僕がリア充になるからには都市伝説級になってやんよ 第2話 「ネットの情報さえあれば全部上手くいくのは幻想だった原因」

「おはようございます。お客様、
本日はどのような御用件でしょうか」

朝9時、どこの企業も仕事がスタートする。
OFD社には受付嬢がいる。
2人いる内の1人は、落ち着いた物腰と慣れた振る舞い、
笑顔で対応する女性がいた。

篠原未來(シノハラ ミライ)は社内一の美人でもあり
会社の受付嬢としても優秀だと言われている。
秋田美人に相応しい色白美人でスレンダーな体型をしている。

社会人5年目の28歳の彼女は現在彼氏無しの婚活中…
というのは表向き。
結婚よりも仕事を優先したい派だ。

彼氏候補は常に5人以上いる。
最近は刺激がなくてつまらない。
いつものようにアポイントメントの約束で来られる営業マンを
受付で捌き、ひと段落した。

「先輩!最近浮かない顔してますけどぉ、どうしたんですかぁ?」
新卒で入社した後輩の伊藤真愛(イトウ マリン)は
先輩への気遣いのつもりで発言したが少しズレている。

真愛と書いてマリンは完全に当字だそうだ。
キラキラネーム世代って漢字の常識が覆されている気がする。
「篠原先輩って情報システム部の方と面識ある人っていますかぁ?」

マリンは身長150cmなので162cmの私を上目遣いで見てくる。
異性だったらあざといと思ってたかも。


顔面レベルはそこそこながらも愛想の良さと、
幼顔で巨乳なのでロリコン属性の方と
オジ様方に異様な人気を誇っている。

「うーん…面識はほとんどないかな。
顔と名前は仕事上覚えてはいるよ。なんで?」

情報システム部は会社のサービスとしての顔である。
1番売上を上げている部なのに事務連絡程度の
やり取りしかした事ない。

「朝に情報システム部の部長さんと廊下で
バッタリ会ったんですけどぉ、
『新サービス開発のキックオフ会に受付嬢も参加して欲しい』
って言われましたぁ♪だから先輩も一緒に来てください」

「え!?あ、うん…。私の方から本部長さんにメール入れておくね」
情報システム部ってどんな人がいたかな。


システム系はイケメンがいるイメージがない。
大人しくて静かで眼鏡かけている人が多い。
営業部とは真反対な人達の飲み会に参加する事に腰が重くなる。

でも、退屈だったから一度位は参加してみよう。
情報システム部の本部長へ詳細の確認メールを送る事にした。

-OFD社 情報システム部フロア内-

カタカタカタ
社内は静かにキーボードを叩く音とエアコンの音、
たまに鼻をかむ音が聞こえる。

『会社の飲み会 幹事 やり方』
『会社の飲み会 段取り』
『会社の飲み会 予算 おしゃれな店』
『田町 飲み会 安い』

拓人は上司の了承を得て就業中に幹事の役割と
お店について調べる事にした。

新しい案件のキックオフ会をやるそうだ。
これで僕もリア充らしいイベントに参戦できる!
僕はインテリっぽく眼鏡のフレームを中指で定位置に直した。

ムフフフな笑みを浮かべながら某検索サイトと
まとめサイトを見ながら知識を蓄えるのであった。

調べ倒して僕なりにまとめてみた。
幹事としてやる事は3つある。

①予算、時間、場所、人数を決めて予約をする
②上司の年齢層に合わせてお店を選ぶ
③レビューサイトを参考にする

①は基本的な部分だ。
予算…1人あたり4000〜5000円が普通。
時間…2時間制がほとんど。平日だと3時間制のお店が多い。
場所…なるべく会社から近いのが良い。会社から徒歩10分以内が
おじさん達の許容範囲だそうだ。
人数…30人位らしい。その内5名は受付嬢たちが来るみたいだ。
全然接点がないし女性が苦手な僕からすると変に気を遣うし
胃が痛くなる。

②はオジ様達のニーズに応えるように探り探りになった。
辛いものやエスニック系、チーズ系や油っぽいものを避ける。
消去法で和食になるし、これが一番無難だ。

③のレビューサイトは☆の評価が高いお店を参考にしている。
見るべきポイントは料理の質と広告詐欺がないか。
以上を踏まえた上で僕は完璧なお店選びをする事に成功した。

「よし、これで予約完了っと」
和食居酒屋にネット予約を完了させた。
とりあえず30人分の予約をして、人数変更があったら
適宜連絡すれば良い。

情報システム部の全員と参加予定の受付嬢へメールを送信した

ーーーーー

TO:システム部、篠原未來、伊藤真愛…etc
件名:キックオフ会について
本文:

お疲れ様です。
情報システム部の高橋です。
表題の件でご連絡差し上げた次第です。

自社の新システムリリースに伴いキックオフ会を開催致します。
今回特別に受付の方々も参加されると伺い大変嬉しく思います。
以下が詳細となりますのでご確認ください

2月28日(金)
19:00〜22:00
和食居酒屋 ワラ太郎

高橋で予約しました。
※会費は会社持ちのため不要です。

ーーーーー

社内一の人気者らしい篠原未來の存在は知っていたが顔は
ほとんど覚えていない。
人気者って事はきっと悪女なんだろうと
勝手なイメージが先行している。

僕はアニメキャラが大好きだから三次元の女性は面倒臭そうだし、
もういいやと思ってる。
メールでの案内を終えてひと段落して、社内の休憩スペースで
ブラックの缶コーヒーを飲んで一休みをした。

社内キックオフは来週末。
僕は自分がやった事は完璧だと思っていたからこそ、
抜け漏れに気付けなかった。

自分がは涙目になる出来事が待っていようとは、
知る由もなかった…


次回の更新は5月22日(金)
お楽しみに♪

▼前回の話はこちら▼
僕がリア充になるからには都市伝説級になってやんよ
第1話「平凡な日常が突然ゲシュタルト崩壊」
http://57.180.186.170/kanjimusou4/

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