これから夏に入り、お酒が美味しい季節がやってきます。
居酒屋に入って、すかさず「とりあえずビール」なんて注文する方もいるかもしれません。
乾杯したくて堪らない飲み会好きの方々は、
目の前に運ばれてきたビールを喉に流し込みたくて仕方がない、
なんて思っているかもしれませんが、
普段何気なく飲んでいる、この「ビール」。
一体、どこから来てどこへ行くのか考えたことはありますか?
製造されたビールが、手元のグラスに注がれるまで。
どのような経緯があるか知ることで、より一層美味しく感じるかもしれません。
ということで、今回は製造されたビールが手元に届くまでのストーリーについてお話ししたいと思います。
「フットプリント」とは
突然ですが、『フットプリント』についてご存知ですか?
持続可能な開発目標(SDGs)にも関連する指標のことで、
以下の種類があるとされています。
フットプリントとは、原料が採掘されて廃棄されるまでの間に、環境に対してどのくらい負荷をかけたのかを計算することです。
フットプリントには様々な種類があり、以下の通りです。
- エコロジカルフットプリント
- カーボンフットプリント
- ウォーターフットプリント
- 大気汚染物質フットプリント
- マテリアルフットプリント
- 生物多様性フットプリント
引用:https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/consumption_production_sdgs/7267/
これら6つのフットプリントのうち「カーボンフットプリント」は
「何を食べるかの選択肢が環境に与える影響」を示します。
要するにとある食品について、製造から廃棄に至るまで、
どれくらいの二酸化炭素(カーボン)が排出されたかの
足跡(フットプリント)について示した指標になります。
これを「とりあえずビール」に置き換えると、
どうなるのか見ていきましょう。
生産されたビールが手元のグラスに注がれるまで。
「カーボンフットプリント」の考え方を基に整理すると、
ビールが生まれてから廃棄されるまでのストーリーは、
「原材料調達」→「生産」→「流通」→「使用・維持管理」→「廃棄・リサイクル」
の5つの段階によって構成されます。
詳しいフローは以下の通りです。
出典:カーボンフットプリントコミュニケーションプログラム
「カーボンフットプリント製品種別基準(CFP-PCR)」
対象製品:ビール類 (ビール、発泡酒、その他の醸造酒(発泡性)、リキュール(発泡性))より
URL: https://www.cfp-japan.jp/common/pdf_authorize/000175/PA-BV-02.pdf
これを「とりあえずビール」に置き換えると、
「とりあえずビール」は「使用・維持管理段階」の「飲用」にあたります。
「とりあえず」注文したビールが手元のグラスに注がれるまで、
実はこんなにも長いストーリーがあったのです。
注文した料理を残さず食べて、地球に優しい幹事になろう
今回は「カーボンフットプリント」を中心にお話ししてきましたが、
この指標も、元々は地球環境を守るために生まれたものだったりします。
環境問題は国や企業だけが取り組むものではなく、
一人一人が考えるべき課題でもあります。
そんな私たちができること、
それは「料理は残さずに食べる」ことです!
美味しく楽しく飲み会をしつつ、環境に優しい『エコ幹事』を目指しましょう!
「ユカリスタ」初めての方にも役立つ、幹事の可能性を拡げる情報をお届けします。