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競走馬の引退後のセカンドキャリアを決める、3つの要素とは?

札幌記念が終わりましたね。
他にもダービーや有馬記念など多くの競馬がありますが、競馬場にはどんな人が集まるかご存知でしょうか?

もちろんおじさん達もおられます。
でも、競馬場には意外と家族連れも多く、パドックなどで馬に手を振る子供たちの姿を見ることができます。

今回は、馬が大好きな子供たちの素朴な疑問に答える記事を書きました。
「応援してたお馬さんがいなくなっちゃった。どこで会えるの?」

皆さんは競走馬が引退した後、どうなるかご存知でしょうか?
競走馬のセカンドキャリアに迫ります!


競走馬の引退後の道は?


競走馬は引退後、乗馬クラブへと渡っていきますが、その内のほとんどが馬肉になると言われています。
セカンドキャリアを積んだり、天寿を全うする馬はごくわずかに過ぎません。
衝撃ですよね。筆者も驚きました。

このことを非難することは簡単です。
しかし、知れば知るほど、ある意味「仕方がない」と思うほど、競走馬の世界は厳しいものでした。

毎年7000頭ものサラブレッドが生まれ、毎年5000頭以上が引退していると言われています。
長く活躍して引退した競走馬ならまだ良いかもしれませんが、怪我や故障などで、若いうちに引退することになる場合もあります。

また、競走馬はとにかく速く走ることだけを考えて生まれ、トレーニングされているため、引退後もすぐに乗馬クラブの馬のように、ゆっくり歩くということができません。
そのため、乗馬クラブで活躍するにもトレーニングが必要になってくるのです。

すぐに慣れてくれればまだいいかもしれませんが、いつまで経っても競走馬のクセが抜けない馬もいるため、トレーニング自体、1頭でも非常に手間暇がかかります。
そして一番ネックになっていることが、食費がかかることです。
トレーニングが終わって馬が稼げるようになるまで、体も大きく食費もかかる元競走馬を養うのは、並大抵のことではありません。

乗馬クラブは数百ありますが、とても賄いきれない状況なのです。
ここまで考えると、馬肉になるのは当然と言えば当然かもしれません。

 

では他に道がないかというと、そうではありません。
この状況を鑑みて、動いている人たちがいます。
認定NPO法人サラブリトレーニング・ジャパン


認定NPO法人サラブリトレーニング・ジャパンとは?


引用:認定NPO法人サラブリトレーニング・ジャパン

馬肉になる可能性を減らし、セカンドキャリアを積めるように働きかけている人たちがいる場所です。
引退した競走馬を、乗馬クラブや他の競技などで活躍できるようにされたり、乗用馬やセラピー馬などにリトレーニング(再調教)されています。

リトレーニングや再調教という聞きなれない言葉だけ聞くと、もしかしたら誤解される方もいるかもしれません。
筆者自身、先述した競走馬のほとんどが馬肉になるということを知るまでは、
「競走馬として引退した馬をまだ働かせるのか?」
と思っていました。

もちろん誤解で、とても素晴らしい取り組みとなっています。

リトレーニングそのものだけでなく、リトレーニングを終えた馬を購入できたり、募金という形で応援することができます。
リトレーニング中の馬を動画で見ることもできますので、百聞は一見に如かずと言いますので、ぜひご覧いただければと思います。
認定NPO法人サラブリトレーニング・ジャパン
facebook:サラブリトレーニング・ジャパン

簡単な道を行くのではなく、困難でも本当に必要なところに力を注ぎ続けるサラブリトレーニング・ジャパン様の姿勢を、筆者は尊敬しています。
しかし、馬のセカンドキャリアを積むのは並大抵のことではありません。
先述した通り、時間も労力もかかるからです。

では、馬肉にならずに競走馬がセカンドキャリアに進むためには、どんな要素が必要なのでしょうか?
それは3つの要素に集約されています。


馬のセカンドキャリアを決める3つの要素


それは、人と知識とお金です。
これら3つの要素が合わさってこそ、馬のセカンドキャリアの道は開けると言えます。


  • 一番大事な要素です。
    スタートは一人かもしれませんが、本気で動いていると、必ず誰かが見ています。
    やがて周りを巻き込み、いろんながことが動き出すため、必要な要素がどんどん集まってきます。
  • 知識
    目標を決めて動き出すと、必ず問題点が出てきます。
    そのため、動きつつも知識を蓄えていくことが必要になってきます。
    ・現状を知ること
    ・問題点を洗い出すこと
    ・改善点を発見すること
    ・実行すること
    この過程でさらに知識は増えていきます。
    また、自分一人の知識ではどうにもならないことでも、人が集まってくると次々とアイデアが生まれます。
    それがまた知識となり、どんな問題も解決できるようになっていきます。
  • お金
    最後がお金です。
    馬に関連することだけでも食費やトレーニング費、馬蹄費など何をするにもお金がかかります。
    それ以外も含めると、膨大なお金がかかるわけです。
    お金を集めることやお金を作ることは、いずれも並大抵の覚悟ではできません。
    また、作るだけでなく、運用することも大切になってきます。

どれか一つの要素でも欠けると、事業は立ち行かなくなってしまいます。
いずれも欠かすことなく、継続して馬のセカンドキャリアの道を開く努力をされていることは、本当に素晴らしいと思います。

こうして紹介させていただくことで、少しでも多くの人に知っていただけたらと思います。


おわりに


いかがでしょうか。

衝撃の事実もありますが、この事実に真っ向から立ち向かい、馬のセカンドキャリアに尽力している人たちがいます。
知識やお金を駆使して愛情を注いでいる方たちがいます。

子供たちがまた笑ってお馬さんと会える場所を作れたら嬉しいですね。
そのためにはまず知ること、そして少しでも良いのでお力をお貸しできたらと思います。
認定NPO法人サラブリトレーニング・ジャパン

 

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