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世界で広がる「代替肉」導入のメリットとデメリット、飲食店が注目すべきポイントとは?

こんにちは!
飲食店の未来を創造する情報をお届けする「UTAGE(うたげ)」です。

最近、「代替肉」という言葉をよく聞くようになりましたね。

代替肉とは鶏肉や豚肉、牛肉などの動物の肉を使わず、
植物など別の素材を使って代替したものです。

健康志向の高まりや環境面の配慮から、
海外では急速に普及が進んでおり、
日本でも少しずつ存在感が高まっています。

アメリカでは、ケンタッキーフライドチキン(KFC)が
大豆由来などの植物性たんぱく質を原料とする
代替肉を使ったフライドチキンを発売しました。

またカナダのマクドナルドやスターバックスでは、
アメリカのスタートアップ企業である
「ビヨンドミート(Beyond Meat)」が製造する代替肉を使った
ハンバーガーを販売しています。

日本においても、フレッシュネスバーガーや焼肉ライクといった
人気の外食チェーン店が「大豆ミート」を使った商品の提供を始め、
お客様からの評判も上々のようです。

お店のイメージアップ、売上アップに繋げるためにも
代替肉の導入を検討している飲食店が増えています。

しかし、代替肉に対して「おいしくなさそう」、「安全面に不安がある」など、
あまり良くないイメージを持っている人も多いです。

そこで今回は、なぜ代替肉が注目を集めているのか、
飲食店が代替肉を導入するメリットとデメリットを挙げ、
どのように活用すべきかを考えていきます。

 

なぜ「代替肉」が注目されているのか


まず、代替肉が注目を集めている2つの理由を説明します。
理由は大きく2つあります。

1つは「健康志向の高まり」
2つ目は「環境への配慮」です。

①健康志向の高まり

もともと代替肉は、ベジタリアンやヴィーガンといった
特定の方々の間では食べられていました。

最近は健康志向の高まりによって
一般の方にも広まってきています。

エバラ工業株式会社が実施した消費者調査によると、
「植物性代替肉のイメージを教えてください」という問いに対し、
最も高い回答が「健康に良さそう」でした。

このように、
多くの方が代替肉に対し健康に良さそうというイメージを持っているため、
代替肉を使った料理を提供することで
健康志向のお客様にもアピールができると、多くの飲食店が注目しています。

②環境への配慮

国連食糧農業機関(FAO)によると、
「動物を育てて食料にすることは地球温暖化や大気・水質汚染など、世界的な環境問題になっている」
と指摘しています。

例えば、
牛を食用にする過程では、
まず牧場を作るために多くの森林を伐採し、
牛1頭を育てると1年で4万1700リットルもの水を使うと言われており、
家畜産業によって天然資源が多く失われていると言えます。

また、牛のゲップやオナラは、
Co2(二酸化炭素)の数十倍もの温室効果のある
メタンガスを大量に排出しており、
地球から排出されている温室効果ガス全体の15%が
家畜産業が原因とされています。

そのため、
代替肉が広がることにより食用肉となる動物が減って、
世界的な環境問題が解決に向かうと期待されているのです。

 

飲食店が代替肉を活用するメリット


①競争相手が少なく差別化が図りやすい
日本では、フレッシュネスバーガーや焼肉ライク以外にも、
モスバーガー、ドトールなどでも代替肉を使ったメニューを発売しています。

大手の飲食チェーンを中心に広がっている代替肉市場ですが、
まだまだ新しい分野なので競争相手が少ないです。

代替肉を導入することで、
健康志向かつ環境に配慮したお店であるとお客様にアピールでき、
他店舗との差別化ポイントになると考えられます。

②ベジタリアンのお客様に対応できる

ベジタリアンとは、いわゆる菜食主義の方のことです。
ベジタリアン向け加工食品市場は、世界全体で既に1兆円を
超える規模に成長しています。

また、2019年に日本へ訪れた外国人観光客は3,188万人で、
そのうち5.7%がベジタリアンという調査結果があります。
(出典:株式会社フレンバシー「2019年の訪日外国人ベジタリアン〜人数と市場規模〜」)

ベジタリアンの外国人観光客の飲食費は、総額590億円以上と推計されており、
飲食店が代替肉を活用することで、ベジタリアンの方が安心して食事をする
ことができるお店になり、売上アップが期待できるのです。

飲食店が代替肉を導入するデメリット


①認知が低く、お客様に浸透していない
前述の消費者調査に戻ると、
「植物性代替肉のイメージを教えてください」という問い対して
2番目、3番目に多かった回答は、
「価格が高そう」、「美味しくなさそう」でした。

日本では、
代替肉の認知が低く、味のイメージがつかない
という方も多いのが実態です。

技術が進歩し「本物の肉に負けない味」を実現している
との意見もありますが、
お客様に広く受け入れられるまでには、まだ時間がかかりそうです。

②販売価格が高い
アメリカでは、既にスーパーマーケットなどの精肉売り場で代替肉が並べられています。
売上は好調のようですが、販売価格は従来の肉の2倍程度です。

また、国内に目を向けると、焼肉チェーン「焼肉ライク」で提供されている
代替肉メニューの「NEXTカルビ」は50グラムで290円、「NEXTハラミ」は50グラムで310円。

一方、従来の「バラカルビ」は50グラム220円、100グラム330円、
「ハラミ」は50グラム310円、100グラム520円です。

このように、「カルビ」は50グラム単位、「ハラミ」は100グラム単位で
従来の肉の方が安いのです。

外食においてコストパフォーマンスを求めるお客様は多いです。
そのため、代替肉が普及するかどうかは、価格面がカギを握ると言えます。

飲食店は代替肉をどう活用すべきか


飲食店が代替肉を導入する
メリット・デメリットの次に、
飲食店がどのように代替肉を活用すべきかを考えてみます。

注目するポイントは、「代替肉のスタートアップ企業の動向」です。

代替肉の普及のために、
さまざまな企業が技術を競っていますが、
特に期待されている企業が代替肉メーカーで
世界初のNASDAQ上場を果たした
「ビヨンドミート(Beyond Meat)」です。

ビヨンドミートは
アメリカのカリフォリニア州に本部を置く
2009年創業の企業です。

えんどう豆などを主原料とした
ハンバーガー向けビーフパティーや
ソーセージ、フライドチキンをはじめとする
100%植物性の代替肉を開発しています。

ビヨンドミートの代替肉は、
見た目だけでなく味や風味も本物の肉に限りなく近づけ、
その技術力が高く評価されています。

海外では、
ケンタッキーフライドチキン、マクドナルド、スターバックスなど
大手の外食チェーンに導入されており、
代替肉ブームの火付け役となりました。

このビヨンドミートが
日本に上陸するのも間近だと言われています。

日本では大塚食品や日本ハム、
伊藤ハムなどの食品メーカーが代替肉を発売していますが、
ビヨンド・ミートが日本に入ってくると、
一気に市場が盛り上がると言われています。

ビヨンドミートを筆頭に、
代替肉のスタートアップ企業の動向をチェックすることをオススメします。

おわりに


今回は、今話題の代替肉について紹介しました。

健康志向の高まりや環境への配慮から、
今後ますます注目されると思いますが、
まだまだ課題も多いので、個人の飲食店で導入するのはもう少し先になりそうです。

しかし、海外の代替肉市場を牽引している企業が
日本に参入するのは、そう遠くないと言われています。

参入が決まれば市場が盛り上がると思うので、
今のうちに代替肉について理解を深め、
自店舗に導入する準備を進めることでビジネスチャンスを掴みましょう。

これからも「UTAGE」では飲食店様の売り上げ、
利益アップに貢献する情報を発信していきます。

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