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宴結び~オトナ女子のバイブル~ BBQ編

【あらすじ】
出会いを求めて主催飲み会していた中で、幹事の楽しさにはまっていった主人公、真理子(30)。(参照:「宴結び~オトナ女子のバイブル~第1話」)

色んな人とのご縁がつながっていくことに喜びを感じ、「幹事業」に勤しんでいたある日、元カレの(36)と偶然再会する。その勝が経営するお店で出会った広告代理店営業マンの拓真(25)と付き合うことになり、真理子は順風満帆な日々を送っていた。

ー8月、某日曜日、18時ー

「どうしよう、、何から手をつけたらいいのかしら」
思わず、真理子はつぶやいていた。
どうしてわたしが困惑しているのか?

・・・時を戻そう。

数時間前に遡る。

ー15時ー

「真理ちゃん、夏っぽいことしないまま今年の夏が終わろうとしてるよ!何かイベントしようよ!」
日曜の昼下がり、近所を散歩してる時に、わたしの前を歩いていた拓真くんが振り返って言った。

付き合って半年経ったね、なんて言いながら、散歩デートをしていた時だった。

拓真くんとは良好な関係が続いていた。付き合った当初と変わらず、お互いマイペースに自分の時間や交友関係も大切にしながら二人の時間も楽しんでいる。変わったことといえば、「真理子さん」から「真理ちゃん」と呼ばれるようになったこと。

「確かに、夏のイベントはかなり減ったもんね。去年はビアガーデン行ったり、花火を見に行ったりしたなー。」

「ビアガーデンいいね!うちの会社も毎年夏はビアガーデンで打ち上げしてたけど、今年はなかったなぁ。
そういえば、真理ちゃんと出会った時、飲み会の幹事業にはまっていたよね?最近はやってないの?」

「そうなの。このご時世だからなかなか友達にも飲み会のお誘いしづらくて、自粛中なの」

そうそう、出会いを求めるべく自分で飲み会を主催し始めて、「幹事業」にはまっていたときに拓真くんと出会ったんだ。(参照:「宴結び~オトナ女子のバイブル~第5話」

「そうだ!BBQやろうよ!BBQだったら屋外だし、そろそろみんなも自粛疲れしてきているだろうし、気分転換にもなるよ!」

「BBQいいね。お呼ばれされて参加したことはあるけど、企画したことはないかも。楽しそう!」

「じゃっ決まり!さっそく来週の土曜にやろうよ!オレの友達と真理ちゃんの友達を誘ってさ。」

「え?!来週!?急すぎない?」

「だって、もう9月になるし、早くやらないと冬になっちゃうよ」

「冬って 笑。おおげさね。確かに夏が完全に終わる前にやりたいよね。わかった!友達に声をかけてみる!」

「やった!じゃそれぞれ3人友達誘って8人でBBQやろうよ!場所の手配はオレするから、真理ちゃん料理担当ね!」

う、、料理担当か、、「まかせて!場所探しありがとね」

あんなキラキラした無邪気な笑顔で頼まれたら断れないじゃない。
普段、ほぼ外食で済ませているから料理には苦手意識がある。
さて、どうしたものか

時は戻り、18時過ぎ

「はぁ・・・」
再び真理子は深くため息をついた。
そう、BBQの料理のことで困っていたのだ。
まずはスマホで「BBQ 料理 人気 簡単」で調べてみようっと・・と、ちょうどその時、LINEを一通受信した。
会社の後輩、美紀からだ。

「そうだ!」
真理子はLINEの内容を確認する前に、美紀に電話していた。

「あっ、もしもし美紀?来週末BBQするんだけど、一緒にどうかな?そして料理を手伝ってほしいのぉ」
困った時、相談するのはたいてい美紀だ。

「わ~!ごめんなさい!すでに予定がっ。てか、BBQってお肉と野菜を買って焼けばいいだけじゃないですか?
料理という部類に入らないですよぉ笑」

「その食材選びが自信ないのよ。拓真くんの友達も誘ってBBQすることになってて。ちょっとおしゃれな感じのBBQにしたいじゃない?」

「なるほど!そういうことですね!年下の彼とその友達に良いとこ見せたいってわけですね!」

「ま、つまりはそういうことよ」

「じゃ、豪華に海鮮BBQはどうですか?こないだインスタで見たんですけど、かなり映えてましたよ」

「海鮮ね!いいわね!確かに一味ちがったBBQでみんな喜んでくれそう!美紀、ナイス!」

「海鮮といえば、真理子さんの元カレの勝さんのお店で食べたアヒージョが美味しくて、週1で通ってます♡」

「通いすぎじゃない?笑。そして、”元カレ”ていちいち言わなくていいじゃない笑」

「あえてですよ、あえて!真理子さんが今カレの話するもんだから笑。
そうだ!海鮮BBQするなら、勝さんに相談してみたら良さそうじゃないですか?!良い食材を手に入れられるところを紹介してもらえそうじゃないですか?」

「美紀、天才!早速、勝さんに相談してみるわ」

ー月曜、19時 勝さんのお店@赤坂ー

「いらっしゃいませ~」

「勝さん、お久しぶりです!今日は突然ですみません」

「久しぶりだなぁ。元気だったか?美紀ちゃんはよく来てくれてるから真理子が元気なのは聞いていたけど」

「美紀、ここのアヒージョが気に入ったみたいです♪ で、さっそくなんですが、ちょっとお願いがあって・・・来週末、友達と海鮮BBQをするんですけど、勝さんのお店の食材を提供していただけませんかっ?」

「おっ♪幹事業者まりこ復活か?海鮮BBQだったら知り合いのお店が便利なサービスやってるからそこ紹介するよ!」

「さすが勝さん!助かります!ありがとうございます!」

良かった~!!!!
最近手に入れた人をだめにすると話題のビーズ入りクッションに深くもたれながら、真理子はパソコンを開いていた。
勝さんに教えてもらったサイトを見ながら真理子は心の底から安堵していた。

「わぁ♪いろんなセットがあるのね。どれも豪華~!これにしよ!」

【匠-TAKUMI-海鮮BBQセット】

をぽちった。
この海鮮セットさえあれば豪華BBQはばっちりね!
ひとまず、拓真くんに報告しよっ♪

真理子は週末が待ち遠しくなっていた。

▽次回▽
準備万端かと思いきや、まさかのハプニング?

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