• HOME
  • BLOG
  • 文化
  • 秋は月見酒。月見の由来と、もっとお月見を楽しむために出来ること

秋は月見酒。月見の由来と、もっとお月見を楽しむために出来ること

春の花見酒、冬の雪見酒と並ぶ秋の月見酒。「中秋の名月」の日が月見酒の日となっています。
月見をする由来や、月見酒を楽しむ方法をご紹介します。


月見酒とは


月を見ながら見るお酒のことを「月見酒」と言います。
中秋の名月と呼ばれる日があるように、月見と言えば秋を指します。
秋は、旬の味覚とともに「ひやおろし」などの美味しいお酒が楽しめる季節でもあります。

かつて平安貴族たちは観月の宴を催し、水面に映る美しい月を眺めたり杯に月を映して月見酒を楽しんだとされています。
「現代を生きる人たちにもこの粋な文化に改めて目を向けて欲しい。」
そんな想いから「月見酒の日」が生まれました。

「月見酒の日」は2017年に制定された記念日で、月桂冠が一般社団法人日本記念日協会に申請し、登録されました。
一年で最も月が美しいとされる「中秋の名月」の日を月見酒の日としています。
そのため、月見酒の日は毎年日にちが変わります。
2021年は9月21日(月)が月見酒の日です。


月見の由来



月見とはその名の通り月、主に満月を眺めて楽しむことを言います。観月と呼ぶこともあります。
月見と言えば、十五夜が有名ですね。
この夜の月を「中秋の名月」と呼びます。一年で最も美しい月とされています。

「中秋」とは「秋の中日」=旧暦8月15日のみを指します。
また、八月十五夜(旧暦8月15日から16日の夜)の月に対して、九月十三夜(旧暦9月13日から14日の夜)の月は「後(のち)の月」と呼ばれます。十三夜は日本独自の風習と言われています。
ちょうど食べ頃の大豆(枝豆)や栗などを供えることから、この夜の月を豆名月(まめめいげつ)または栗名月(くりめいげつ)と呼びます。
加えて、中秋の夜に雲などで月が隠れて見えないことを「無月(むげつ)」、中秋の晩に雨が降ることを「雨月(うげつ)」と呼びます。また十三夜は晴れることが多いので、「十三夜に曇りなし」という言葉もあります。

2021年の十三夜は10月18日です。

余談ですが、江戸時代の遊里では、十五夜と十三夜の両方を祝い、どちらか片方の月見しかしない客は「片月見」または「片見月」で縁起が悪いと遊女らに嫌われました。二度目の通いを確実に行なうために、十五夜に有力な客を誘う(相手はどうしても十三夜にも来なければならないため)風習があったそうです。


月見酒にオススメのお酒



月見酒といえばやはり日本酒。
オススメは「ひやおろし」です!

「ひやおろし」とは、日本酒を造る段階で、二度目の「火入れ」を行わず卸される日本酒のことを指します。冬に絞った日本酒は、春以降に保存する際に、この「火入れ」を一度行って貯蔵されます。
秋になり、外の気温と、貯蔵庫の温度とが同じくらいになるころに出てくる日本酒の「ひやおろし」は、江戸時代に生まれたといわれています。
日本酒の温度で常温の意味を指す「冷や」の状態で「卸す」ことから、そう呼ばれています。
これが「ひやおろし」の語源です。

生ならではの爽やかな味わいを楽しみたい方は、よく冷やしたままの状態で飲むと良いでしょう。
冷やして飲むことで、スッキリとした口あたりと繊細な味わいが際立ちます。
辛口のひやおろしであれば、オン・ザ・ロックでもおいしくいただけます。

美味しいお酒を用意したら、一緒に食べるおつまみも必要ですね。
ひやおろしと相性がいい料理は、サンマやきのこ、鍋などの秋らしい料理です。
ぜひ秋の味覚と一緒に楽しんでみてください。

また、月見に合わせて卵料理も良いですね。
卵の卵黄を月に、卵白を月にかかる雲に見立て、「月見」と呼ぶようになったそうですが、今では月見〇〇という食べ物も増えてきたように思います。
色んな料理に卵を乗せて、月見気分を味わうのも良いですね。
この時期ならではの料理で楽しんでもらえたら良いと思います。


家で月見をするなら



用意したいのはススキと月見団子ですね。
ススキは月の神様の依り代と考えられています。
本来は実りを象徴する稲穂をお供えしたいのですが、稲刈り前なので、稲穂に似たススキを用いるようになったと言われています。

ススキのみ、または、秋の草花と一緒に花瓶に生けて供えます。
ススキの鋭い切り口が魔除けになるとされているため、お月見の後、軒先にススキを吊るす風習もあります。

また、お月見では月見団子を供えて作物の収穫に感謝し、これから実るものに対しては豊作を祈願します。
丸い月見団子は、満月に見立てたものです。
お供えする際は、三方や皿に白い紙を敷き、十五夜にちなんで15個(または5個、あるいはその年の満月の数)を盛ります。
月見団子はいつ食べるのか気になる人も多いかと思いますが、お月見をした後、月に感謝をしながら食べましょう。

参考文献
https://www.hibiyakadan.com/lifestyle/z_0066/


おわりに


月見をする由来や月見酒を楽しむ方法をご紹介しました。
ぜひ月見酒を楽しんでいただければと思います。

「ユカリスタ」食や人に縁(ゆかり)ある情報と、生活を豊かにする情報をお届けします。

関連記事